8. 2016年7月22日 09:33:42 : Fj3t7w0PMc : eiiYoce6NMM[1]
>>05
>今の自民党政権だって、軍隊(戦力)は違憲だと言いつつ、実は「自衛隊軍」を創設して、今でもちゃんと保持して、しかも使っていますよ。
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嘘を言っちゃいかんね。
歴代の自民党政権は自衛隊は憲法9条2項によって戦力(軍隊)にはあたらないと言っている。
とくに田中角栄内閣の1972年見解は今でも自民党の自衛隊合憲論の基本認識になっている。歴代自民党内閣の自衛隊解釈の記録があるので参照したらいい。下記
安全保障の法的基盤に関する
従来の見解について
平成25年11月13日
安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会
(第4回会合)
内閣官房副長官補
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/anzenhosyou2/dai4/siryou.pdf
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上の記録の中に出てくる72年見解はその後の歴代自民党政権の内閣法制局が踏襲してきた見解であり、安倍も72見解を反故できないと2014年の会見で認めており、9条2項を以って集団的自衛権合憲解釈はできませんと認めている。
一方、9条二項は日本の武力を外に向けて使うこと(集団的自衛権)は禁止されているが、内(日本)を守るための自衛については言及していない、そして憲法前文と13条の幸福追求権の権利を政府が守るため、最小限度の自衛力を持つことは許されるというのが自民党の自衛隊合憲論の見解。
だから自衛隊は軍隊ではないというのは、憲法上の解釈がつくりだしたマヤカシで、軍隊を自衛隊と言い換えているだけだとの批判(>>05)がでてくるわけだが、それも見当違いの批判だということはこれでよくわかったと思う。
ところで自衛隊は軍隊にあたらないと組織構造的に法整備の欠陥を指摘して、軍隊と同じことをさせるなと集団的自衛権を認めた自衛隊法新3要件を批判しているのが国連職員として紛争処理にかかわってきた伊勢崎賢治で、伊勢崎は自衛隊に認められているものと自民党が改定してきた新3要件とではそもそも守るものの益が違うと批判する。
自衛隊が守るものはあくまで日本国民と国土、すなわち国民益。
自民党が言う自衛隊を外に出せる集団的自衛権で自衛隊が守るべきものは世界の人々を守る世界益。
まず自衛隊は世界益を守る組織形態になっていない。
また戦力(軍隊)ではない必要最小限度の自衛組織の法律しか与えられていない自衛隊を、憲法とは別に軍法を持つ普通の軍隊が集められ国連という組織の下で一緒に動かすということは自国の憲法や法律では禁止されていることが通じない場に出すわけで、数々の矛盾や齟齬が生まれてしまい自衛隊員は危険にさらされる。
だから自民党の安保法制は欠陥だらけの悪法だというのが伊勢崎の批判。
とりあえずはここまでにしておく。
http://www.asyura2.com/16/senkyo209/msg/853.html#c8