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[原発・フッ素44] 「拡散希望!」 原発発電コストの10.1円の詐欺行為を確認する! 知る大切さ
93. ym[3] gpmCjQ 2016年1月15日 01:45:01 : 1m91KaiFcg : cpph20yIo_Y[1]
数字を拾うのは誰にでもできるので、自分でなさってみて下さい。

まず人件費が将来にわたって一定とされている件ですが、
上の方であなたが書かれていることは、若干の誤解を除くと、
経済(=実質GDP)が成長するにもかかわらず人件費が一定なのはおかしい、
という主張だと理解しました。が、
一般的に、国全体で一人当りGDPが成長したとしても、
ある特定の業種の人の人件費がそれに比例して上るとは限りません。
例えばある農家がより高品種の作物を作るようになれば、その人の所得は上昇しますが、
同じものを作り続けている人であれば、いくら国全体の経済が成長しても
その人の所得は増えません。

今の原子力発電の人件費の場合、確かに名目額で見ると
40年前よりも人件費が上昇しています。が、物価の影響を控除して実質ベースで見ると
ほぼ一定で推移していることが確認できます。
(電力会社の財務諸表から計算できますので、もし疑問があれば自分で確認してみてください)
なので、今回の試算において、最新の実績ベースで人件費を想定し、
それを将来にわたって一定と置いたことは極めて妥当です。
(そもそも人件費の単価は0.3円/kWhなので、それが若干上昇したところで
発電コスト全体への影響は知れたものですが)
http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/371.html#c93

[原発・フッ素44] 「拡散希望!」 原発発電コストの10.1円の詐欺行為を確認する! 知る大切さ
94. ym[4] gpmCjQ 2016年1月15日 01:48:49 : 1m91KaiFcg : cpph20yIo_Y[2]
次に、割引率を上昇させると人件費やその他の運転維持費は変化せず、
廃炉費用は低下し、資本費は上昇するという件ですが、
これは単純に、費用が発生する時点の差によるものです。

割引率というのは異なる時点の貨幣価値を換算する比率なわけですが、
人件費等の場合には、発電と同時(同じ年)に費用が発生するのに対し、
廃炉費用は発電よりも後(つまりプラントを廃棄するとき)に費用が発生し、
資本費(建設費)は発電よりも前(プラントを建設するとき)に費用が発生するために
このような挙動の差が生じるわけです。
発電コストの計算方法(上に引用した文献に書いてある計算式)を
きちんと理解していれば、そこに疑問を抱くはずはないのですが・・・

直観的にわかりやすいように、若干不正確な言葉で言ってみると、
割引率とは利率のようなものなので、これが高くなった場合、
建設時に借入れたお金を、発電で得た収益によって返済するまでに
利子が膨らんでしまうので、資本費の単価は上昇する。
逆に、廃炉するために積み立てておいたお金から得られる運用益が増えるので、
廃炉はし易くなる。(つまり発電量当りの廃炉単価は低下する。)
人件費は発電で収益を得たその年に払うものなので、人件費に利子率は影響しない。
といったところです。

繰り返すと、まず「将来予測」としては人件費は一定と想定されてあり、
それが過去の実績から見ても妥当であることは明らかです。
そしてそれとは全く別の問題として、割引率を変化させても運転維持費が変化しない、というのは
そもそも発電コストの計算の仕方からして当り前のことだ、ということです。


> これが正しくコスト計算式に導入されてないの理解してる?

このコスト計算のように、仮にも専門家と呼ばれる人々が
ある程度の手間をかけて計算したものが、専門家以外の人に簡単にわかってしまうような
ミスを犯していることは、普通あまりありません。(全くないというわけではないですが)
なので、どこかがおかしいと思われた場合、まずは
もしかしたら自分の理解の方が間違っているのでは?と、一度は疑ってみられた方がいいです。
http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/371.html#c94

[原発・フッ素44] 「拡散希望!」 原発発電コストの10.1円の詐欺行為を確認する! 知る大切さ
95. ym[5] gpmCjQ 2016年1月15日 02:43:44 : 1m91KaiFcg : cpph20yIo_Y[3]
以上で大体、あなたの最初の疑問には答えられていると思いますが、
例えば、幾つかだけ明示的に答えておくと、

> 将来毎年3%ずつ成長すると予測し価格が3.15倍になる前提なのに、40年後にもら
> える人件費は2054年でも20.5億円??????
> 暮らしていけるの40年後の作業員?

これは割引率と物価を混同されています。
割引率は3%ですが、物価の影響は控除しているために、いろんなものの価格は(実質ベースで)変化しません。
人件費も(実質で)20.5億円で変化しないので、もし今の作業員が生きていけるとしたら、
40年後の作業員も全く同様に生きていけます。


> (トンデモない事だが0%廃炉費は716億円なのに5%の廃炉費は78億円w

別にとんでもなくなくて、プラントの運転開始から40年後にかかる716億円の廃炉費用を
運転開始時の現在価値に換算すると、割引率に応じて小さくなるのは、経済学的にごく当然の話です。
それが現在価値換算というものです。

もちろん、だからといって40年後に(実質額で)716億円の廃炉費用がかかるという点では同じなので、
別に廃炉費用を過小評価していることには全くなりません。


あと
> 資源エネルギー庁の電源コスト担当課職員は詐欺会社の社員なのか?

この発電コスト試算を行った(少なくとも監修した)人は、報告書に名前が出ている委員長+委員計9人なので、
もし仮にこの発電コスト試算が不適切だったとしても(実際には不適切ではないと思いますが)、
資源エネルギー庁のお役人の問題ではありませんね。
http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/371.html#c95

   

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