13. 2016年1月23日 14:13:30 : jMjhNDQQz2 : ckCSFoZeqHE[1]
世間でこの事件の結論として受け入れられているシナリオは以下のものです。
1.小保方さんが若山さんから渡されたマウスの細胞からSTAP細胞を作ったかどうかは別として、(成功率を高めるために)若山研の冷蔵庫にあったES細胞を盗んで混入し、若山さんに渡した。
2.若山さんはこれからキメラマウスを作り、STAP細胞の存在を実証したと当初思い込んだが、それは混入されていたES細胞からできたものであった。
3.このような偽装の状況証拠はたくさんある:
・「捏造」された論文(小保方さんが日常的に不正行為を働いていた証拠)
・深夜まで働いていた小保方さんなら若山研の冷蔵庫から容易にES細胞を盗むことができたこと
・小保方研の冷凍庫から見つかったES細胞を示すラベル付き容器
・kahoらの「遺伝子解析」により、小保方さんが作製したSTAP細胞は若山さんから渡されたマウス由来ではないことが判明
4.STAP細胞の作製は彼女以外誰一人として成功していないという不自然さ
しかし、このシナリオはすでに成り立たなくなっています。
反証を整理して述べると、
・そもそもES細胞からはキメラマウスの胎盤はできないから、ES細胞混入説は誤り
・STAP細胞とES細胞は見た目も違い、混ざり合うこともないので、複数のプロの研究者が混入に気づかない筈はない
・小保方研の冷凍庫から見つかったES細胞(大田細胞)は、大田さんと小保方さんとは時期的に一年のズレがあるため、小保方さん以外の誰かが後でこっそり入れたと論証できる
・kahoらの「遺伝子解析」は誤りであり、小保方さんが作製したSTAP細胞が若山研のマウス由来でないとは言えない
・STAP細胞は小保方さん以外にも、少なくとも若山さん(と、彼の話を信じればもう一人)は作成に成功している
この最後の点について、エッ?と思われたかもしれませんが、これは理研も正式に認めている事実です。さらに若山さんはインタビューでこう述べています。
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私は、それぞれのステップを小保方博士に監督してもらった上で、
100%自分の手で再現しました。ほぼ同様に、私の博士課程の
学生もSTAP─SCの樹立に成功しています。これらの実験の
初期段階では、我々はES細胞やiPS細胞を同時に培養してい
ません(から混入の恐れはありません)。
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では、なぜ理研の調査ではこうした反証を考慮しなかったのでしょうか。
それは一つには、調査の目的が小保方さんの論文不正に関するものに限定されていたからです。
例えば、ネイチャー論文に登場しない「若山さん作成のSTAP細胞」の件は、それがSTAP細胞の存否に直接関わる重大な事実であっても、見事に無視されています。
さらに勘ぐれば、理研は野依理事長の指示の下、真実の追求より早期に幕引きをしたがったのでしょう。
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/210.html#c13