2. 2016年3月15日 10:25:16 : PQL2L4ESgA : bjM0hv5ifUA[1]
シェールオイルは岩盤を破砕して油を抜き取る技術をパテントにした会社が儲かるのと、ガソリンが安く買えるアメリカ人にありがたがられているだけで、一枚の岩盤層自体の埋蔵量は僅かなのですぐ枯れてしまうから、次から次へと岩盤層に穴を開けて抽出していかないといけなくなり、そのため埋蔵量の高いとされている地層を確保することのほうが穴を開けるより重要だと言われてきた。
そのための設備投資に金があつまり、まさに投機バブルが再燃した。
しかし上のコメントにもあるように、あまりにも安い値段でガソリンを売るために投資分の回収に追い付かず、結果的に破砕抽出技術が確率化されて油が抜きやすくなり、安価な油が市場に流れれば流れるほど赤字が増大するという負のスパイラルに陥った。
地層に人工的に穴を開けて強力な水圧で地表に吹き上げさせる抽出方法は、当初から地下水の汚染や断層破壊を呼び起こすという批判がつきまとってきた。
実際にシェールオイル油田の掘削が招いたとされる地下水の汚染が問題になっており、州法で規制する州もある。
業界としては設備投資の縮小しか手立てはないだろう。
市場は縮小していくし、なにより焦げ付いた債券をどうするのか大問題になるのは必至だ。
そうなると原油の値段は高くなっていくことは自明で、ロシアとサウジはそれを見越していたということだ。