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【近畿地震】「南海トラフがきたのか…」「津波大丈夫か」緊張走る和歌山県 JR内アナウンス、防災課も電話応対騒然
2016年4月1日 14時37分 産経新聞
鈍い横揺れ、携帯電話の緊急地震速報…。
1日午前、南海トラフ巨大地震が懸念されている和歌山県を震度4の地震が襲った。この日は新年度のスタートとあって、企業や官公庁では入社式や入庁式を実施していたが、一時中断したところも。「津波は大丈夫なのか」。市民からは不安の声が相次ぎ、県や各市町村の職員らは緊張した表情で情報収集に追われた。
「現在、紀南地方で強い地震が発生したとの情報が入り、電車を一時、停止しております」。地震が発生した同日午前11時45分ごろ、大阪と同県南部の新宮市をつなぐJR紀勢線の特急「くろしお18号」の車内は、突然のアナウンスで騒然とした雰囲気に包まれた。
電車に乗っていた40代の女性は「せっかく観光に来たのに、地震に遭遇するなんて。津波が来ないか怖い」と不安そうな声で話し、数分後に車内アナウンスで、津波被害がないことが分かると安(あん)堵(ど)の表情を浮かべた。
JR西日本和歌山支社によると、午前11時39分ごろの地震発生に伴い、紀勢線(和歌山−新宮間)で列車14本の運転を一時、見合わせたが、同47分から順次再開した。乗客らにけがはなかったという。
また、地震の発生時に入社式を行っていた和歌山市内の会社では、緊急速報メールで一時中断。自己紹介中だった新人社員は言葉を止める場面も。会場内はざわめきで騒然となった。同市の近鉄百貨店和歌山店でも、店内では買い物客らがメール音に足を止めるなどしたが、エレベーターが停止したり、商品が棚から落ちるなどのトラブルはなかったという。
県や地震発生時への津波被害が想定されている各市町村でも、被害状況の情報収集に追われた。
田辺市では、世界遺産の熊野古道や熊野本宮大社などがあり、散策や参拝の観光客も多いことから、市職員らは安全確認の対応に追われた。
市防災まちづくり課は市内の安全確認や市民からの電話の応対などで一時騒然。市民からは「津波の心配はないのか」「逃げたほうがいいのか」といった電話での問い合わせが地震発生直後から相次ぎ、短時間に約20本の電話が同課にかかってきたという。
同市庁舎は海に近いことから、潮位に変化がないか窓から海を見つめる職員も。早田斉課長は「この地域は南海トラフ巨大地震の発生が懸念されており、地震発生時は一瞬心配した。今のところ人的被害の報告は入っておらず、山などでの土砂崩れの連絡もないのでホッとしている」と話した。
また熊野本宮大社では、地震発生後すぐに神職が本殿など境内を周り、被害がないかチェックした。現在のところ、特に被害は見当たらないという。
「世界津波の日」制定の由来となった逸話を語り継ぐ広川町の稲むらの火の館の崎山光一館長は、「緊急地震速報のメールが入ったときは驚いた。揺れはあまりなかったが、東南海地震かと心配した。大きな地震でなくても、津波を心配してしまうが、この意識が大切だと改めて感じました」と話した。
一方、県警は、南紀白浜空港(白浜町)に配備している県警のヘリコプターを緊急出動に備えて待機させた。県庁でも災害発生時のマニュアルに沿って警戒体制を敷き、市町村と連携して情報収集を開始。危機管理の担当者は、「今のところ、目立った被害はないが、早急に情報を集めたい」と表情を引き締めていた。
http://news.livedoor.com/article/detail/11365325/
http://www.asyura2.com/15/jisin21/msg/308.html#c4