11. 2016年1月02日 13:30:07 : lTo3iTLbpo : _qSFTYqD@nc[1]
ポール・クレイグ・ロバーツは冷戦時代の共和党の、レーガンの下で働いていた人だからね。
冷戦を終わらせたという矜持は人一倍持ってるだろうし、同時にソ連が崩壊した後のロシアに対するアメリカの対応は礼を逸したものであるとの忸怩たる思いがあるようだね。
不思議なもので冷戦を互いに競い争ってきた超大国同士、当事者たちには敵であり同時にライバルでもあったという関係にとどまらない苦労を分かち合った仲間だという意識があるようで、ポール・クレイグ・ロバーツなど冷戦時代に仕事した防衛族やCIAのOBたちは今のアメリカの政権に危惧を抱いているといわれる。
ウクライナを巡るロシアへの過剰な反応を必要以上に煽るオバマ政権、とくに国務省の唯我独尊的な過度なウクライナへの介入は、OBたちをロシアのプライドに配慮すべきだとオバマに手紙で抗議したことにも表れている。
ポール・クレイグ・ロバーツが危惧する最大の主訴はアメリカがしでかしたことが、回りまわってロシアの得点になってしまうパラレルに気づかない、いや、気づいていながらやめられないアメリカ政府のジリ貧を叱責していることなのだ。
つまり、やめるのが早ければ早いほどアメリカの負う傷は少なく、なだらかに力が劣れて否応なくやってくる多極化に対応できるのに、そうでなく自分たちは衰えていないとばかりに馬鹿げたグレートゲームにウツツをぬかし続ければ、傷は深まり体力はさらに消耗し多極化に対応できない愚かな帝国が沈む羽目になることへの怒りなのだ。
だからポール・クレイグ・ロバーツのブログが本国アメリカに驚くほどに厳しく、中国やとくにロシアに甘くなるのはアメリカに覚醒を促す意味もあっての文章だということを割り引いて読むといいと思う。
http://www.asyura2.com/15/warb16/msg/742.html#c11