52. 2016年11月06日 13:32:32 : f5zOuGhFXY : YnlWEdSYFzw[1]
オリーブの木という言葉の定義で物凄く議論が巻き起こるのですね。
個人的に小沢氏の言っている意図を文脈から判断するなら言葉自体の定義は余り重要では無い気がします。だってこれ普通に野党の連携、緩やかな野党共闘の例えでしょ。
要は今の政治を変える、その為には安倍自公政権に打ち勝たなければなりませんから、その為に皆で協力するしましょうよという事でしょう。単にそれだけの話をだと思いますよ。
勿論、主要政策でのある程度の合意形成は必要でしょう。ただ、完全なる一致ですとそもそも別々の政党である意味がありませんから、各党で協力出来るところはなるべく協力しましょうよと言っているのです。
小沢一郎は旧民主党離党時から一貫して同じ事を言い続けているのを見てきましたが、結局のところ新党結党以外で巨大与党に打ち勝つ為にはそれ以外に方法は無く、それをいち早く提言していたのが唯一小沢一郎という政治家だと思いますね。
先の参院選で共産党が一人区での野党統一候補という趣旨に要約大きく方針転換をしました。残るは民進党です。共産党は比例統一名簿はやらないでしょうから、この決断をするのは野党第一党である民主党。それも蓮舫代表よりその決断は寧ろ野田幹事長の判断となるでしょう。
だから小沢氏は野田氏と階段を重ねているのだと思いますよ。
前回の参院選では連合からもこの比例統一名簿を打診されていたようですが、当時の代表よりであった岡田氏は時間的問題や党名の問題などを含めて物理的に不可能との判断でこれを拒否しました。これでは中途半端なのですよね。
次回衆院選でも小選挙区では共産、自由、市民団体などの後押しで先のこと参院選の様なカタチが取られる事でしょう。これに民進党は反対出来ません。
問題は比例ですが、旧民主党離党時から小沢一郎が唱えていたオリーブの木構想が実現するか否かはここに掛かっているのですよね。
結局のところ賛否両論はさて置き、結果としては徐々に小沢一郎提言の実現に自動的に成らざるを得ないのですよね。時代が答えに追いついてきた様なものですが、何故そうなるかと言えば、現状では他にこれ以上の名案もなく、他に妙案が無い為に必然的に現実出来得る答えに帰結するのは当たり前。
何が問題なのでしょう?
オリーブの木という言葉の定義が問題ならば、別にその言い回しを変える様に変えたい方が言うしか無いのでは。
また、それとは別に言葉ではなくその方法論それ自体に問題があるならば、では他にそれ以上の妙案があればそれが提示されない事には選択のしようがありませんね。
個人的には小沢オリーブ案で全然問題無いと思います。
敢えて注釈を付けるとするならば、仮に比例での野党共闘が実現した場合、出来る事ならばオリーブの木の目的、そしてある程度の主要政策での合意、それと政権奪取出来た場合にどの様に政権運営を行うか、その辺りの説明会が有れば尚良いと思います。
それと対効果についてですが、計算上の損得で弾くならば確かに弱小政党の救済作という見方をする事も勿論出来ますしある意味それは正しい。
しかし、その論それ自体は共闘を否定する際に民進党が持ち出す言い訳にすり替えることも出来ますので、ある側面のみを鑑みた計算のみで判断を下す事は避けた方が良。
小選挙区では共産党が活躍し、自民にも民進にも票を投じたくない方達は比例で共産に入れればよく、小選挙区では野党第一党候補を国民総意で後押しする。勿論、主要な政策の合意を候補者からは担保する。これは先の参院選で既に経験済み。
そして比例では統一名簿で与野党一騎打ちの機運を高める。
勿論、共産党も市民側の立ち位置なのは小選挙区での行動を見れば国民は理解します。
これが現在可能な勝つ為の最善策かと私も思います。
その為には触媒役を買って出ている小沢一郎を国民は後押しした方が良い。
何故ならば、その後押しこそが煮え切らない民進党の決断を良い方向に促す事になるから。
それ程までに小沢・野田会談は重要な意味を孕んでいると思いますね。
安倍独裁総理が今後3期9年続くかどうかの瀬戸際なのです。
この両者の階段は想像以上に重要であり、その重要性を理解しているだけに小沢一郎も過去の恩讐を乗り越えて笑顔で酒を飲み交わす事が出来るのでしょう。
余程の信念でもない限り、自らを座敷牢へ追いやった側の方々と笑顔で酒を飲み交わすなど中々出来るものではありませんが、当人の弁に照らし合わせるならば、政権交代を経ての二大政党制の実現、真の民主主義を根付かせるという事がなのでしょう。
その夢の為には野田氏と決裂する訳にはいきませんし、このラインが決裂する事は安倍政権延命の可能性を飛躍的に高めてしまう事に繋がります。
それは我々庶民にとって正に悪夢としか思えませんが、目の前の炎を消し止める為には、小沢であれ野田であれ誰であろうと協力出来る者は協力し、各人個々の思惑を乗り越えて一致点を見出し何が何でも合意形成を計らねばなりません。
何しろ安倍政権が9年続くより悪い事など早々ありませんから。オリーブの木の言葉の定義などどうでも宜しいかと思いますね。その話は炎を消し止めた後でも宜しいのでは。
都民