6. 2016年2月17日 11:35:48 : ZCi7ReRieE : YejdDKmOWUQ[1]
自宅に充電コンセントを設置できる環境を持っている人であれば
アウトランダーPHEVは都市居住者にとって最強の選択肢の一つだ。
世界のSUV設計者の目の上のたんこぶとなっている質実剛健な車だが
残念ながら三菱の経営者はこの最先端の資源を活用する術を持っていないため
現在は一部の通に支持されているのみだ。
まもなくドイツ勢に数年で追いつかれ、元祖は消滅していくのではないかと
危惧されている。
このアウトランダーPHEV車では首都圏の用事はほぼ電気走行のみですむ。
財布事情で言えば、毎月4〜5万のガソリン代が5千円ほどの電気代で済む
といったところだろうか。
レクサス・ハリアーのハイブリッド車がメルセデス・BM・アウディ・ポルシェ等の
SUV車の倍ほどリッター10キロ程度の都市実用燃費を持ち
これら外車勢にほぞをかませたが、
この車はさらのその倍以下の移動コストで済むと言った具合だ。
ただ、現在の三菱車は勤労者以下の支持層しか獲得していないので
ある程度のステータスを意識するものが、これに乗るには現状かなり割り切りがいるかも知れない。
さんざんこの指摘を受けた三菱が、今回のマイナーチェンジモデルでは、
内装の世界的標準といえる、革シート、サンルーフ仕様、ステアリングヒーター
まで設定したが、革質、後席のバックシートを含めた居住性などまだかなり
上級車には届いていない。
ただし、エボ10から派生したサスペンションなど下りの坂道などでは
カイエンレベルより軽く自由な4駆挙動を示す。
ドイツ車は上流からPHVを設定してくる作戦であるが、
S550クラスでも20数キロの電気走行可能距離では、
実用的な電気走行には無理がある。
ゴルフEクラスPHVのみ40数キロのデータがあるが、
8掛けで30キロ走れるとすれば
これがギリギリ都市生活での電動走行許容範囲といったところか。
フル充電で実用40キロほど走り、大きな室内スペースを
上質な4駆で転がすことができるのは
世界中で現在この車しかない。
ドイツ車がPHVシフトを始めてから、ミッドタウンや森ビル
新設ホテルの地下駐車場などは一斉に全区画がEV対応で充電器装備となってきた。
あと数年で大都市ではこのトレンドに沿ってくるだろうし、、
電動自動車は第2期の社会インフラ時期に入ってきた。
PHEVには自宅屋根の太陽熱発電を活用する方法もある。
また電力自由化では魅力的な深夜電力価格を提示してくる会社が出てくるだろう。
10年齢を過ぎた中古車の宝の山からする車探しもエコ楽しい。
新世代ディーゼル車も大変な高燃費だ。
ただディーゼルとの比較では、このPHEV車はPM2.5に目をつぶる必要がない
というのが絶対的なメリットにある。
特に後部座席のチャイルドシートの幼児の顔を見ると心底そう思う。
これだけのものを400万で作れれば、とんでもないバーゲンプライスだとも言える。
デザインもダサいし、どちらかと言えば軽を大きくしただけの車なので、
本当に目立たない。今や三菱車など知らない人も多い。ディーラーなぞ愛想もない。
これは、どちらかと言えば、散々の車道楽をして
他人に見られることに飽きてしまった人向きの車だと思う。