21. 2016年1月03日 23:01:18 : IXP8eKUhLM : Y_t1FrpbgD0[1]
実を言うと「働かざるもの食うべからず」という用語はそれほど古くはない。
戦後、ものがほとんど無い中で高度成長するためには、働かない人だらけでは困るので、
働く人を最上の人として教育するために、造られた共産主義国のスローガンである。
喉から手が出るほど安い労働力が欲しかった日本の産業界の人々がそれに飛びついた、というだけの話なのだ。
どんなに古く遡っても、戦時中に国家総動員のために作られたスローガンと言う所までしか遡れない。
『テサロニケの信徒への手紙二』3章10節には「働きたくないものは食べてはならない」という一節があると反論する方も居るかもしれないが、それはすでに仕事に就いていて成すべき義務を果たさない者は、それに見合わない報酬を得てはならない、という意味で、働けない人や職につけない者が食べてはいけないという意味ではない。
現に、江戸時代は言うに及ばず、明治時代、大正時代、昭和に至っても約50%の人しか働いていないし、働いていたことはないのである。
時代遅れの共同幻想に縛られて、最上の価値と喧伝しても、生産力過剰の現代社会では、もはや時代遅れの過去の遺物としか言いようがない用語なのである。
無限に生産し続ける壊れた機械、それが世界中に伝播して、世界各地で無限に生産し続けている。しかもそれら全てが壊れている。これが現代資本主義社会の実相である。
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