15. 命を大切に思う者[102] lr2C8JHlkNiCyY52gqSO0g 2016年2月27日 21:58:36 : tULGGlYO2s : XTmqShiXLaM[1]
> 逆に核爆発だったなら、瞬時に1億度近い温度になるから、
> 第2点は、核爆発なら大量のガンマ線が発生するはず。
原発の燃料で「核爆発」が起きた場合には、そうはならないです。
3号機爆発の規模は、原発の燃料で即発臨界が起きたときと合致します。
ここで言ってる「核爆発」という言葉を、核兵器の爆発のことと勘違いしているのでは?
原発の燃料では、
原子核が分裂し、即発中性子が放出され、それが他の原子核に当たって分裂させる
のに、1万分の1秒ほどかかる。
連鎖反応が始まると同時に膨張も始まり、
連鎖が行き渡るのが先か、膨張によって間隔が広がって連鎖反応が停まるのが先か、
の競争になりますが、
1サイクルに1万分の1秒も掛かってしまうと、
連鎖が行き渡る遥か前に、間隔が広がって連鎖反応が停まってしまい、
燃料の大半が核分裂を起こさないまま、気化して飛散してしまうのです。
つまり、核分裂を起こすのは、燃料のほんの一部なのです。
だから温度も数万℃くらいにしかならない。
それでも、数万℃あるのだから、燃料は溶けて飛散します。
核分裂を起こすのは燃料のほんの一部でも、
溶けて飛散するのは燃料の大半です(反応してない燃料も周りの熱で一緒に溶ける)。
怖いのは、爆発の威力ではなく、燃料の飛散する量、燃料の毒性です。
そこを勘違いしてはなりません。
熱源がプールより上のガスなのかプール内の燃料自体なのか、
熱源がスカスカのガス1トンの化学反応だけによるものなのか、
核エネルギーによるもの(燃料が溶けて飛散する熱量を出す)なのか
の違いは大きいのです。
燃料、つまり毒の粉が、大気中に膨大な量、飛散したか否かが、
問題のほとんどだからです。爆発の威力は脅威とは関係ない。
因みに、核兵器では、
1サイクルに100万分の1秒しか掛からないようにすることで、
間隔が広がって連鎖反応が停まる前に、連鎖が全体に行き渡るようにしています。
原発では、U235の濃度が低く、U235の原子核の間隔が広く、
連鎖反応が起きない問題を、減速材である水で満たすことで解決したけど、
連鎖の1サイクルの長さまで、核兵器並に短くすることはできなかった、
だから、爆発で出る熱量があの程度になるのです。
http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/678.html#c15