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[国際12] 本当の危機は断交ではなく、ISを利する民衆感情の悪化(サウジ・イラン断交(後編))/川上泰徳 仁王像
1. 2016年1月11日 21:37:18 : Dy0i22Cxzd : Wn6poAEOXdU[1]
川上は一様にサラフィー主義と一括りにしているが、アラブの春を契機に荒らしまわっている連中はサラフィー主義者とは一線を画す、サラフィージハード主義者であると言いなおさせていただく。
サラフィー主義はイスラム法を解釈する教義のひとつで学問としてちゃんとある。
サウジの国教であるワッハーブ主義はサウジの王政を合法化するために取り入れられたサラフィー主義の亜種のようなもので、王政容認以外、基本的には同じものである。
対してサラフィージハードは王政はもちろん、ムハンマドでさえ基本的には重要ではなくムスリムにとって最も重要なのはアラー(神)だけ、だからクルアーンも必要ない。
アラーの啓示とそれを実行するムスリムの大導師であるカリフがいればよいというもの。
サラフィージハードはイスラムの原理主義というよりカルトである。
これを理解するのに一番適切なのは王政復古と尊王攘夷を唱えて幕府を倒そうとした攘夷派浪士たち。

水戸学の尊王攘夷論が与えた影響から、最過激な倒幕運動が一気に突き進む様はサラフィージハードと被る。

日本の研究者の中にはサラフィージハードに走るムスリムたちを幕末の攘夷運動と似ていると指摘する人もいる。

サラフィージハードに走るムスリムに共通するもの。

財力、学力ともに恵まれ中流以上の家庭に育つ。

エンジニアや医者、弁護士などの資格を持つ者。

欧米世界に留学経験および千古や縁を持つ者。

情報を閉じた者たちでなく、貧しき者たちでなく、知恵もあり知識もある者たちが吸い寄せられる。
それは遅れたアラブ世界という劣等感により招いたアイデンティティーの損失と、イスラムという共同体に依拠依存することで自己を癒したいという回復欲求の表れであると思う。


http://www.asyura2.com/15/kokusai12/msg/306.html#c1

[戦争b16] 戦略爆撃機を使って米国は中国や朝鮮を威嚇して軍事的な緊張を高め、それに同調する安倍晋三政権(櫻井ジャーナル) 赤かぶ
2. 2016年1月11日 22:37:16 : Dy0i22Cxzd : Wn6poAEOXdU[2]
櫻井ジャーナルはいつも惜しいところで結論を間違えるが、どうやら今回も同じだ。


>「前にも書いたことだが、ニムル師を処刑する数日前、サウジアラビアのサルマン・ビン・アブドルアジズ・アル・サウド国王はトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と会談しているので、ここにきて追い詰められている両国が連携して軍事的な緊張を高めていることは確かだろう。ネオコンもこうした動きに反対ではないはず。」


サウジに関して言えば、サウジはこれまではアラブの非イスラム国家打倒に絡めてサウジ国内に巣食うイスラム原理主義を焚き付けて、非イスラム国に放つことでサウジ王家に不満と打倒を唱える原理主義者たちの目線を変えることに努めてきた。
サウジ国内で原理主義者や他国からのテロリストを一手に扱っていたのはバンダルであったが、第二副首相にナーイフ皇太子が座るとバンダルが長官で辣腕をふるっていたサウジ総合情報庁も廃止され、バンダルも解任された。

ナーイフは対テロ対策を欧米留学でみっちりと学んだエキスパートで、ばりばりの親米派であり綱紀粛正の第一人者でもある。
解任されたバンダルはネオコンとも付き合いがとりざたされた曰くつきの人物で、ネオコンとの確執にあるオバマ政権から疎まれており、バンダルをなんとかしろという声が上がっていた。

バンダルとはプーチンに対して、ソチ五輪の成功を望みたいならシリアのアサドを見限れと暗に脅しを入れ、プーチンから逆にシリア内乱の黒幕を知っているぞと逆アップをかまされた人物である。

要するにサウジ王家とアメリカのオバマ政権とで綱引きがあって、サウジがシリアをめぐる火遊びからの撤退を決意した表れとして皇太子のナーイフを第二副首相に任命し、バンダルを解任しテロを推進してきたサウジ総合情報庁も廃止したという流れが、今回のサウジの処刑に連なっていると思われる。

サウジの火遊びは国内の経済にも跳ね返っており、石油以外に収入を稼げるものがないサウジにとって一バレル40ドルを割り込む値では就労所得を得ずとも有り余る原油収入で暮らせた国民たちの不満を抑えることは難しい。
実際、サウジ王家にとって他国のことにかまっていられる余裕はない。
イランとの確執で原油高騰が期待されたとの観測もでたが、悲しいほどに影響は表れなかった。
サウジは確実に後退期に入ったと見るべきで、そこにトルコと組んで戦火を上げることで引っ掻き回す余裕などないと思われる。
これはトルコについても同じである。



http://www.asyura2.com/15/warb16/msg/809.html#c2

   

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