1. 2016年3月08日 15:28:42 : EYxqxpoJgo : VkIaRFv6sc0[1]
核分裂について、ほとんどの人は誤解しています。よく臨界していないから大丈夫、といいますが、臨界という言葉は原子力工学がつくった言葉で、都合よく核分裂をごまかしています。
核燃料は、臨界しなくても常時一定の割合で核分裂反応を起こし続けています。使用済み核燃料も、稼働中に生成された膨大な核種が順次崩壊=核分裂している状態です。したがって、臨界状態になくても大量の核分裂反応が起こっているわけです。
臨界と違うのは、核分裂の速度だけです。福島第一原発では、1基当たり100トン近くの核燃料が放り出されました。3基合計で300トン、3、4号機のプールも合わせれば少なくとも500トン以上が放出されているわけです。この膨大な放射性物質が、地下にもぐったり、ばらばらになって地上にまかれて、土を被せられている状態です。
これらは、そのままでも大量の核分裂反応を維持しています。ヨウ素、セシウム、キセノン、クリプトンなどを放出しています。それらは地下水と接触して、放射能汚染水となって出てきます。
とくにメルトスルーした核燃料は、外側は水で冷却されているはずですが、内部は溶融状態かもしれません。そうなると重力により比重差で濃縮作用が行われます。これはチェルノブイリでも予測され、決死隊がデブリを回収した理由のひとつです。デブリ内部で濃縮が進み、核分裂反応の速度が上昇する可能性もあります。また、デブリの形状しだいでは、地下水の状態によって、核分裂反応が促進される可能性もあります。
アフリカのオクロ鉱山で見つかった20億年前の天然原子炉は、数十万年稼動して、5トンのウラン235が反応したといわれています。オクロの天然原子炉では、地下水の動向が核分裂反応を進めたと考えられています。福島原発の落下した使用済み核燃料も、オクロの天然原子炉と同じように、地下水との関係で反応が続く事が予測できます。少なくても数十万年の間、放射能汚染水を吐き出し続けるだろうと、推測できるのです。
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