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民主と維新 統一会派…合意したものの抱える課題ジレンマ
毎日新聞2015年12月11日 21時17分(最終更新 12月12日 00時25分)
民主党と維新の党は11日、来年1月4日召集の通常国会で統一会派を結成することで正式合意した。統一会派を野党再編へと発展させ、自民党に対抗できる勢力の結集を目指す。ただ、民主党への合併方式をとった場合には維新の党の一部議員が参加できなくなり、合流の手法に関する結論は簡単に出そうにない。
維新の党の国会議員は26人のうち22人が比例代表選出。比例議員は国会法で原則、既存政党への移動を禁じられている。民主党に合併するには、党として機関決定する必要がある。松野頼久代表ら衆院側の比例議員17人は、この手続きを踏めば民主党と合流が可能だ。
これに対し、参院側の比例議員5人は全員が旧みんなの党から当選し、後に維新の党に移った。法律上はみんなの党として合併を機関決定しなければならないが、同党は昨年11月に解党した。民主、維新両党が合併方式を選択した場合、この5人は「置き去り」にされてしまう。
維新側が新党にこだわるのはこのためで、「衆参両院で一致結束して動くべきだ」(幹部)と民主党に新党結成を迫っている。
新党なら比例議員の政党間移動に問題は生じない。民主党の保守系や中堅・若手議員も同党の解党による新党を主張する。「政権時代の失敗を引きずる民主党のままでは信頼は回復できない」(同党中堅)と、党名変更をはじめ大胆な党刷新を求める声もある。
しかし、解党すれば地方支部も解散しなければならない。来年夏の参院選が迫る中、民主党執行部は、党名を変更しても有権者に十分に浸透しない恐れがあるとみて、慎重姿勢を崩していない。
1998年に野党4党が合流した際、旧民主党以外の党は新党を要求したが、結局、旧民主党を存続政党として他党が合併した。2003年の自由党との一本化も「民由合併」の形をとった。
民主党の岡田克也代表と維新の党の松野代表は11日、国会内で会談し、統一会派結成を正式に決めた。実現すれば衆院92人、参院64人の勢力になる。衆院では来週にも結成する見通しだ。
民主、維新両党は国会対応や選挙協力を協議する三つの調整機関を設ける。岡田氏は会談後の記者会見で「1足す1が3にも4にもなる力を発揮し、安倍政権の暴走を抑えたい」と述べた。
一方、松野氏は会見で「年内に100人規模の新党か政治グループを作りたいと言ってきたが、なんとか年内にできた。これから各会派に呼びかけてさらに大きな固まりにすべきだ」と述べ、民主党だけでなく社民党や生活の党も含めた野党勢力の結集に改めて意欲を示した。
維新の党は「おおさか維新の会」と分裂し半減した。松野氏の描く「100人規模」に届くには他党との協力が不可欠だ。連合幹部も「保守的な維新だけでなくリベラルな社民、生活が入ればバランスがとれ、迫力も出てくる」と期待する。
ただ、社民党は民主党との連立政権時代、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設問題を巡って対立し、連立を離脱した経緯がある。
民主、維新両党は来年春の合流を視野に入れているが、結集の幅を広げようとするほど、政策の不一致を露呈しかねないジレンマも抱えている。【影山哲也、松本晃】
http://mainichi.jp/senkyo/articles/20151212/k00/00m/010/129000c
http://www.asyura2.com/16/senkyo199/msg/287.html#c1