2. 2016年1月23日 10:39:33 : OyIBLdrWdo : ReMJlygUYNA[1]
甘利氏追及、民主ちぐはぐ 経済演説、参院は一転出席
産経新聞 1月23日(土)7時55分配信
民主党など野党は22日、金銭授受疑惑が報じられた甘利明経済再生担当相の説明が不十分だとして、甘利氏が衆院本会議で行った経済演説を“ボイコット”した。政府4演説の一つの経済演説を野党第一党が欠席するのは異例で、今後本格化する論戦は波乱の幕開けとなった。ただ、民主党は参院本会議で行われた甘利氏の経済演説には出席。攻勢を強めた直後にちぐはぐな対応となった。
「お騒がせしている件は大変申し訳なく思います」
衆院本会議で甘利氏は声を上ずらせながらこう陳謝し、深々と頭を下げた。与党側は拍手を送ったが、議場に民主、維新、共産、社民、生活、改革結集各党の姿はなかった。最後に行われた甘利氏の演説前に抗議の退席をしたためだった。
野党は本会議前の議院運営委員会理事会で、甘利氏が建設業者から現金50万円を2度直接受け取った疑惑について本会議での説明を要求。28日までに説明すると伝えた政府に対して野党は納得せず、この余波で本会議の開会は1時間遅れた。本会議冒頭に行われた安倍晋三首相の施政方針演説の際には野党議員が「ちゃんと甘利氏に説明させろ」とヤジを連発させた。
民主党の岡田克也代表は記者会見で、甘利氏から説明がないことを「思い出せば済む話だ。先延ばし以外の何ものでもない。首相が放置しているのは理解しがたく、任命責任は重大だ」と批判した。
岡田氏は、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)担当の甘利氏が2月4日にニュージーランドで行われるTPPの署名式に出席する意向であることにも「国の恥だ」と切り捨てた。統一会派を組む維新の松野頼久代表は会見で「現金をもらったのかどうかぐらいは説明できるはずだ」と述べ、足並みをそろえた。
民主党は22日、疑惑を調べる特命チームを設置し、甘利氏をさらに追及する方針だ。ところが、民主、維新両党は衆院本会議後に行われた参院本会議には全て出席。衆参ともに欠席したのは共産党のみだった。
民主党は衆院側が参院側に退席を求め、参院議員の一部も出席に反発した。しかし、参院民主党幹部は、甘利氏が21日の参院決算委員会で今後説明を行うと約束したことを重視。「院が違う。対応が分かれたが、問題ない」と強調した。
一方、長妻昭代表代行は22日夜のBSフジ番組で「甘利氏が何も説明しないまま、おめおめとおとなしく座って演説を聴くことはあってはならない」と強調。ただ、民主党のちぐはぐな対応が「国民から見て極めて分かりづらい」(公明党の山口那津男代表)のは確かだ。衆参とも出席したおおさか維新の会の馬場伸幸幹事長は「パフォーマンス政党といわれても仕方がない」と突き放した。
国会は26日の衆院本会議の代表質問を皮切りに予算委員会などで長い論戦に入る。民主党は甘利氏への攻勢を強める構えだが、党内の衆参でさえ対応が割れたことは今後に不安を残した形となった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160123-00000053-san-pol
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