2. 2016年11月06日 08:34:07 : l66lRE2YdM : PbKHU5QVH5w[1]
>>01の馬鹿はTPPに参加する国々の市場と交易における差異から見て、アメリカが一番美味しいと思えるのはどこの国か?と考えてTPPを批准しろと迫っているのもわからんらしい。
藤井聡
TPPのメリットとデメリット(雑誌『フライデー』の取材時メモ)
中略
どういうようなデメリットがあるのかといえば、「米韓FTA」において、韓国が
被ったデメリットを見れば、おおよそ推計できます(なぜなら、そもそもTPPは、
リーマンショック以後、不景気になったアメリカが、国内の景気対策、雇用対策とし
て、輸出を増大する戦略をたて、その流れの中で、韓国や日本と、自由貿易協定を結
ぼうとしてきているからです。つまり、韓国や日本は、アメリカの明確なターゲット
なのです)。
その米韓FTAで、韓国がどうなるのかというと。。。
・自動車:「排出量基準設定について米国の方式を導入」=自動車の環境や安全を韓
国の基準で守ることができなくなった」
・農業:米以外は、全て自由化された(米も、将来自由化する可能性あり)
・法務・会計・税務サービスについて、米国人が韓国で事務所を開設しやすいような
制度が変更された
・知的財産権制度は、米国の要求をすべて飲んだ。
・医薬品 米国の医薬品メーカーが、韓国に薬価が低く決定された場合、韓国政府に
見直しを求めることが可能になる制度が設けられた。
・農業協同組合・水産業協同組合・郵便局・信用金庫の提供する保険サービス 米国
の要求通り、協定の発効後、3年以内に一般の民間保険と同じ扱いになることが決
まった(要するに共済が解体!)(ちなみに、日本の簡易保険と共済に対しても、同
じ要求を既に突きつけて来ている!)
・・・ということで、韓国は、「米国の関税を引き下げる」「米を例外にする」とい
う二点の条件をアメリカにのんでもらう変わりに、それ以外のありとあらゆる分野で
アメリカの要求を呑んでしまったのです。
しかも、さらに恐ろしいのは、「現状の自由化の程度を、後戻りさせない」という
「ラチェット規定」が、様々な項目に設けられている点です(銀行、保険、法務、特
許、会計、電力・ガス、宅配、電気通信、建設サービス、流通、高等教育、医療機
器、航空輸送などについて)
そして最も恐ろしいのが、韓国が、ISD条項(「国家と投資家の間の紛争解決手
続き」)を飲まされているという点です。しかも驚くべき事に、その条項は、米国に
は適用されない、という「不平等」な約束となっていますす。
このISD条項とは、「韓国内の米国の投資家が、韓国政府に何らかの損害を与え
られれば、「国際投資紛争解決センター」に訴えることができ、その訴えが認められ
れば、韓国政府はその訴えを拒否できない」という条項です。実際アメリカ企業は、
このISD条項を盛り込んだカナダやメキシコとの自由貿易の協定を使って、カナ
ダ・メキシコを訴え(200件にも上ると言われています)、大きな利益を得ている
と共に、カナダやメキシコは、国内の様々なルールを撤廃せざるをえなくなっていま
す。
つまり、韓国は、韓国内の米企業に訴えられれば、自国の規制を変えて行かざるを
得ない国になってしまったのです。
こういう様に、米韓FTAによって、韓国は大きな国益を損ねることになります。
実際、アメリカのオバマは、「米韓FTAを通して、7万人の雇用を確保した」と
演説していますが、これは、アメリカが、韓国の雇用を「奪った」ということを意味
しているのです。