10. 2016年7月05日 17:50:47 : gRoP5TCGQE : MnlAPw1jEYU[1]
>5さん
日本の幕末も同じ、一神教に染まった尊王攘夷というのがある。 その元が国学。 国学から
既成の儒教と仏教を排した新しい宗教が復古神道(記紀神話やキリスト教も取り入れている)
新しいもの好きの日本人が飛びついた。 仏教を排したといわれる藩は、大日本史(天皇紀)の
編纂を始めた徳川光圀の水戸藩(徳川慶喜)や津和野藩。 京都で斃れた尊攘志士を
京都招魂社に祀った(福羽美静)、錦の御旗を創った(玉松操)は、津和野藩大国隆正の
門下、明治政府の神祇局で、神仏分離や廃仏毀釈と、一神教国家神道へ続く道筋をつけた。
宗教組織の軍事部門(比叡山の僧兵)、本願寺の信徒は、後生御免(極楽往生を法主が
決定する 法主が極楽往きを認めなければ地獄往き)や生害権とする法主の権力が増大
した時代がある。 ISILに限った話ではなく、日本史にもある。 本願寺は、明治の神道化、
安保法制にも反対と宗教史からの反省があるのかも。 反省しない神の国の発言のおっさんは、
日本書紀を読んだことがあるんだろうか。
継体天皇「誉田天皇五世孫 彥主人王之子也 母曰振媛 振媛 活目天皇七世之孫也」
応神(誉田)天皇の5世孫で、彥主人王(ひこうしのおおきみ)の子、母は振媛
振媛(ふるひめ)は、垂仁天皇の7世孫である
敏達天皇「不信佛法而愛文史」 仏教を信じられなく文章や史学を愛した
用明天皇「天皇信佛法尊~道」 仏教を信じ神道を尊んだ
崇峻天皇「是時 廐戸皇子 ・・・ 今若使我勝敵 必當奉爲護世四王起立寺塔」
このとき、聖徳太子が ・・・ 今もし自分を敵に勝たせてくれるなら、必ず護世四王の
寺塔(四天王寺)を建立すと祈願した。 (崇仏戦争で仏教側の聖徳太子が勝利する)
推古天皇「夏四月丙寅朔戊辰 皇太子親肇作憲法十七條」 「一曰 以和為貴 無勇忤為宗・・・」
「二曰 篤敬三宝 三宝者佛法僧也、則四生之終帰萬國之極宗・・・」
二にいう 篤く三宝を敬え 三宝とは仏・法・僧であり、仏教はあらゆる生き物の最後の
よりどころ、国の究極のよりどころである。 (和〈なごみ〉を大事にし、いさかいをおこさない
ようにとの政治背景は、崇仏戦争で神仏の敵味方で争ったことによるものと解釈できる)
江戸時代の儒者山鹿素行は、我国の朝廷は「万世一系」としたが、継体天皇は疑問府がつく。
信じれるもは救われるというが。 神の国というのも、日本書紀を否定しないとウソ。 神仏混淆が、
歴史であり、世俗主義(政教分離)が、日本の伝統。
君主や防衛は、民主主義下の立憲主義(憲法)での問題、自公がやろうとしているのは、憲法
改変で、民主主義から専制や全体主義にしようとする目論見が見えるから非難、反対される。
宗教史を知れば、日本人でも理解できる。「羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶」
http://www.asyura2.com/16/senkyo208/msg/834.html#c10