15. 2016年1月12日 18:21:04 : NiDMM3p5Zo : I9s1MsDbFuo[1]
>先天異常の発症率が全国調査と福島調査の間に統計的に意味のある差はなかった
先ず、記事の基になった論文。
>先天異常モニタリング解析による本邦の先天異常発生状況の推移とその影響要因(放射線被ばくの影響,出生前診断の影響等を含む)に関する研究
ファイルリスト 201312014A0001.pdf (クリックでダウンロードが始まる。)
http://mhlw-grants.niph.go.jp/niph/search/NIDD00.do?resrchNum=201312014A
@ 表2日本の先天異常の頻度(対1万児)(1997-2010全1,226,370児)と表3福島県先天異常の頻度(対1万児)(2011-2013 全17,773児)を比べて、福島県の先天異常頻度が高い例を拾い上げる。(カッコ内は、表2の値で、すべて1万児に対するもの。)
心室中隔欠損 28.1(22.5)
心房中隔欠損 9.6( 6.7)
多指症 12.9( 8.2)
口唇裂 6.8( 6.0)
多趾症 5.6( 4.8)
合指症 5.1( 4.7)
口蓋裂 6.8( 4.6)
A 表3の福島県の2011年には、原発事故前に生まれた子どもや事故の時、妊娠7ヶ月(子宮外で生存可能)で、6月から7月にかけて生まれた子どもたちも含まれていることだ。
つまり、先天異常と言う観点からは、2011年前半に生まれた子どもには、被曝の影響が全くないか、あっても、極わずかな子どもたちが含まれている。
この点、福島県で行われている県民健康調査「妊産婦に関する調査」では、平成24年度の対象者として「平成23 年8 月1 日から平成24 年7 月31 日までに、県内各市町村において母子健康手帳を交付された方」、同じように平成25年度の対象者として「平成24 年8 月1 日から平成25 年7月31 日までに県内で母子健康手帳を交付された方としている。(平成23年度対象者は、「平成22 年8 月1 日から平成23 年7 月31 日までに、県内各市町村において母子健康手帳を交付された方」)
B 二分脊椎は、上記論文では以下のとおりになる。
二分脊椎 1.7( 4.9)
ところが、福島県県民健康調査「妊産婦に関する調査」平成24年度で比べると、7.2(5人/6829有効回答)と高い値になる。
http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/50307.pdf
http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kenkocyosa-kentoiinkai.html(警告が出る場合は、ここにアクセス。そして第8回平成24年 9月11日をクリック。)
C 論文では、触れられていないが、県民健康調査「妊産婦に関する調査」平成24年度では、副耳が7人出ている。
県民健康調査「妊産婦に関する調査」平成25年度では、副耳の他に、指の欠損、頭皮の欠損、両上肢欠損、四肢短縮症、裂手裂足症、短指症などが出ている。
D Aに挙げた事実が、先天異常を希釈するために、意図的に行われたのだとしたら、国から研究費が出ていると言えども、科学的詐術と称すべき行為であり、それを行った研究者は、良心に恥じることがないのだろうか?