2. 2016年9月12日 09:19:22 : gnNcRmSXEo : EOprb9iNqh0[1]
>>01
つまり俺たち(北朝鮮)と交渉するしかないってことを言ってるわけだ。
米国は北朝鮮が核開発の野望を捨て去らなければ交渉はしない(表向きでは)と言っているが、体制保障も含めて朝鮮戦争の終結と核廃棄後の経済支援など6か国協議を経て各国(とくに韓国と日本)からいかに金とモノを引き出せるか、実はとっくにそっちのほうを真剣に考える時期は来ていて米国側も分かってはいるが、対中対露という目の上のたんこぶと日韓との関係を量りにかけると一足飛びに北朝鮮と話し合いに応じるわけにもいかない。
オバマはもう死に体同然の政権だから、当然次の大統領にこの問題は引き継がれる。
もっとも次の大統領が誰であろうが、状況は今よりもっと悪くなっているはずだろうから、次期政権では北朝鮮との駆け引きはより激烈なものになる。
おそらくその時には、米国に射ち込める核ミサイルの開発は終わっていつでも発射できる状況が整うはずだから、そうなれば米国も当事者にならざるを得ず、今までのように太平洋を隔てているから北朝鮮からの核攻撃とは無縁の第三者を気取り、手前勝手な調停者を演じていればよかったというわけにはいかない。
さりとて、米国が北との核の射ち合いに、という最悪の事態を決意することは東アジアの状況を見ればまったくありえないが、朝鮮戦争の再開については大いにありえるし北朝鮮は通常兵器の向上にも力を入れているので、在韓米軍が首都ソウル近辺に降り注ぐ北朝鮮の飽和攻撃の射程から逃れられる距離に基地を移動させても、北朝鮮は200`飛ばせる多連装放射砲を用いて南方にも十二分に届く飽和攻撃ができると誇示して見せた。以下抜粋
一触即発の朝鮮半島(上)止まらぬ「チキンゲーム」
中略
300ミリ多連装砲の脅威
国連安保理が北朝鮮へのさらなる制裁決議案を3月2日(日本時間3日未明)に決議すると、北朝鮮が最初に示した反発が3月3日に行った300ミリ多連装砲6発の発射だった。元山付近から同日午前に発射された放射砲は100キロから150キロ先の日本海に落ちた。北朝鮮メディアは4日に、金正恩第1書記が「新型大口径放射砲」の試験射撃を指導したと報じた。
金正恩第1書記は「実戦配備した核弾頭を任意の瞬間に発射できるように恒常的に準備しなければならない」とし、「もはや敵たちに対するわれわれの軍事的対応方式を先制攻撃的な方式にすべて転換しなければならない」と述べた。また、この発言が本当なら、北朝鮮は既に核兵器を実戦配備していることになる。
金正恩第1書記は6回にわたり朴槿恵大統領を呼び捨てにし「朴槿恵逆徒」と非難した。金正恩第1書記が朴槿恵大統領の固有名詞を挙げて語るのは2014年7月以来で、極めて異例だ。これは朴槿恵大統領が2月22日に、青瓦台の首席秘書官会議で金正恩第1書記を呼び捨てにして北朝鮮のテロへの警戒を語ったことへの反発とみられた。
北朝鮮が「新型大口径放射砲」と呼ぶ300ミリ多連装砲が姿を現したのは、昨年10月の党創建70周年の軍事パレードが最初だった。
北朝鮮は3月4日に続いて、21日にも咸鏡南道咸興付近から300ミリ多連装砲5発を発射したが、この時は最大200キロ飛行した。
このため、韓国側はこの300ミリ放射砲の射距離は最大200キロとみている。北朝鮮がこれまで保有していた放射砲は107ミリ、122ミリ、240ミリで射距離は最大90キロだった。新たに登場した300ミリ放射砲の射距離が200キロだとすれば、軍事境界線の近くから発射すれば、在韓米軍が2017年までに移転することになっている京畿道・平沢や韓国陸海空軍の本部がある忠清南道鶏龍台まで届く。ソウルなど首都圏が射程に入るのはもちろんだ。
しかも、この新型300ミリ放射砲はGPS機能を持ち、ロケット砲というよりは誘導弾に近く、正確に攻撃目標を狙える能力があるとみられている。
北朝鮮メディアは、金正恩第1書記がこの300ミリ多連装砲開発のために過去3年間に14回にわたり直接指導に当たったと報じ、金正恩第1書記がその開発を重視してきたとした。
300ミリ放射砲は高度が低く、ミサイル迎撃システムでも対応できない。現時点では、韓国側には防御手段がないのが実情だ。この放射砲の原型とみられる中国の302ミリ放射砲は150キロの高性能爆弾が約2万5000個の破片として炸裂し、殺傷半径は約70メートルに達するため、これ以上の殺傷能力を持っている可能性がある。
3月22日の「労働新聞」は「大口径放射砲の実戦配備を控え、最終試験射撃を再び行った」と報じており、3月21日の試験発射で300ミリ多連装砲が実戦配備されるとみられる。
北朝鮮はこの後に、韓国の青瓦台に照準を合わせた映像を放映したが、実際に300ミリ多連装砲で青瓦台を狙えば、韓国側に適切な防御方法はない。
北朝鮮は3月29日午後5時40分ごろ、元山付近から北東の内陸部に向けて飛翔体を発射、この飛翔体は約200キロ飛行し、両江道金亨権郡の内陸部に落下した。韓国軍はこれも300ミリ放射砲とみている。北朝鮮は3月に入り、ミサイルや多連装砲の発射を続けているが、すべて海上に向けた発射だった。陸上への発射は住民などに被害が出る可能性があり異例のことだ。
北朝鮮は3月21日に300ミリ放射砲を発射した際に「最終試験射撃」としていた。その上で、また発射したことを考えれば、21日の発射は「海上への発射」として最終だったということか、29日の発射は追加の威嚇を仕掛けたのかもしれない。
内陸部への落下を失敗とする見方もあるが、この放射砲が最大飛距離の200キロを飛んでいることから失敗ではないだろう。むしろ、地上の的を設置し、GPS機能を使った誘導システムで、精密攻撃ができることを韓国に誇示した可能性が高い。米韓側も衛星などで落下地点の情報を収集しているようだ。
一部では落下地点が中朝国境から約60キロということをとらえ、中国への牽制という見方もあるようだ。そうした要素を排除はできないが、主な狙いは韓国への威嚇であろう。北朝鮮は元山から北東に200キロ先の内陸部を攻撃目標にしたが、この真反対の南西200キロはソウルである。元山から攻撃してもソウルの青瓦台を攻撃できるというデモストレーションと考えられる。青瓦台攻撃が空言ではないという威嚇攻勢の可能性が高い。(つづく)
http://www.huffingtonpost.jp/foresight/the-threat-of-north-korea_b_9579384.html
いずれにしても米国には、北朝鮮との交渉を長引かせる時間がないことだけは決定的である。
http://www.asyura2.com/16/warb18/msg/617.html#c2