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[戦争b18] 「私は非難する」 シリアにおけるロシアに対する身勝手どころでないフランスの非難(マスコミに載らない海外記事) 赤かぶ
6. 母系社会[1234] leqMbo7Qie8 2016年10月11日 23:57:42 : 7iTuImcE9o : DptPqjL30NE[1]

●欧米諸国は、左派のインテリを除けば、フランスも含めて、かつてアジアやアフリカ、南米を植民地にしたことを一度も謝罪していないし、謝罪する道理があることさえも知らない。

むしろ、欧米諸国はアジアやアフリカ、南米に「文明」をもたらしたと思っているので、かつて国連を舞台に、アフリカ人を奴隷にして酷使した責任を問われた欧米諸国は、明確に責任は無いと否定し、賠償する気もないことを明らかにした。

確かに、欧米諸国はアジアやアフリカ、南米に「文明」をもたらした面もある。しかし、だからと言って、植民地にして搾取したことまでも、正当化されるわけではない。と言うのは、中国の歴代王朝によるアジアの支配体制である「柵封体制」でも、周辺国は「文明化」したから、この点は同じであるが、中国の「柵封体制」と比べれば、欧米諸国は真逆のことをしたからである。

●中国によるアジアの「柵封体制」では、「宗主国」である中国皇帝の「臣下」となるのは、「朝貢国」の王(日本では天皇や将軍)だけだが、「朝貢国」が外国から侵略されたり、内乱が起こると、中国の皇帝は援軍を送り、臣下となった王=「朝貢国」を守らなければならない義務があった。

(それで、朝廷が分裂した南北朝の時、南朝の懐良親王は、北朝に対して南朝の正統性を主張し、軍事的にも優位に立つために、日本国王として中国皇帝の臣下となり、冊封を受けたし、軍事力が弱かったチベットなどは、清王朝の救援軍により、何度も外国の侵略から守られた)

「朝貢国」は中国の歴を採用し、皇帝や王が代替わりした時などに、中国に使節を送り、貢物を献上しなければならなかったが、中国の皇帝は気前の良さと中国の国力を示すために、貢物以上に価値のある土産を持たせて、使節を帰らせた。

要するに、「朝貢国」が中国に貢物を届ける使節を送るということは忠義を示すだけでなく、子供が親に小遣いを強請るような面があり、「朝貢国」の方が、逆に儲かったのである。

それで、北朝室町幕府3代将軍の足利義満も、明との朝貢による利益を得るため、日本国王として冊封を受けた。その後、室町幕府は特に使節を送る名目が無いのに、約150年間で合計19回も使節を送ったのだが、途中で困った中国側は回数を制限するために、勘合を持つ者のみに朝貢を許す「勘合貿易」を始めた。

★だから、欧米諸国は「全てが野蛮だった時代のことなので・・・」というような言い訳は出来ない。なぜなら、アジアでは既に紀元前3世紀ころから、この中国による「柵封体制」による国際的な秩序形成を開始していたからである。

★また、15世紀の明の永楽帝は、鄭和に数万人もの兵を与えて、9回も大船団を東南アジア、インド、そしてアフリカまで派遣したが、一つも植民地など造らなかったからである。

★この中国の「柵封体制」を評価の基準にすれば、欧米諸国による<「宗主国」ー「植民地」>という国際的な秩序形成の仕方が、どんなに野蛮な体制であったかがわかる。

●日本は米国に原爆投下を謝罪させなければならないが、日本も明治維新後、欧米諸国に不平等条約の締結を強要された。だから、日本もアジア諸国の一員として、アジアやアフリカ、南米の途上国が、欧米諸国に植民地にされて搾取されたことを謝罪させ、被害の賠償を要求できるように手助けしなければならないのではないだろうか?

安倍は、民主主義や人権の尊重などの価値観を共有する国家との関係を強化するという「価値観外交」を推進すると言っていたが、最近は、価値観が異なるベトナムやキューバとも、なりふり構わず連携するつもりのようだ。しかし、現代の「民主主義」とは「偽装民主主義」に過ぎず、元を正せば「開国論」の系譜の西洋思想である。

つまり、現代の「民主主義」とは「偽装民主主義」に過ぎない以上は、結局は「攘夷論」=「東洋思想」の方が正しかったのであり、「開国論」派の安倍は根本的に間違っている。

と言うのは、東洋思想の中でも政治思想の代表は儒教であるが、儒教の理想社会である「大同社会」とは、今日の言葉で言えば、マルクスと同じ「社会主義社会」=「共産主義社会」であり、しかもマルクスと同じく、国家を死滅させて、一切の権力が消滅した状態になることを儒教も理想としていたのである。

このことは、儒教で聖人と崇められている古代中国の神話的な皇帝「堯」(ぎょう)が統治していた時代の中国では、民衆は皇帝がいることなど気にもせずに暮らしながら、太平を謳歌していたとされ、この状態が儒教の理想社会とされているからである。つまり、民衆が皇帝=権力=警察がいるのかどうかもわからない状態とは、警察など存在しなくとも、何も問題が起こらない状態のことなので、最高の理想社会なのである。

(中国では近年、儒教の再評価が進み、中国共産党は「マルクス主義」を捨てて、「儒教社会主義」に転換すべきと公言する有力な学者も出現するようになった。それでかどうかはわからないが、中国は2010年現在で、中国文化の教育と友好関係を推進する目的とした「孔子学院」を、世界96の国と地域に332校も設置し、分校の「孔子課室」も369室も設置して中国語を教えている。日本にも17大学に「孔子学院」があるのだが、そのうちに儒教を教える施設に変わるかもしれない)



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