3. 2016年4月11日 17:10:45 : nBSsTcUGzk : 5mjnYJSAgio[1]
フェッセンアイム原子力発電所は、加圧水型の原子炉である。
加圧水型では、沸騰水型原子炉と異なって、制御棒は炉心の上部から差し込まれる。
たとえ、電源がない状態でも、重力で動作するように作られている。
フェッセンアイム原子力発電所1号機は、2次冷却水が漏れて、そのためにキュービクル式高圧受電設備で短絡事故が生じ、電源を喪失した。(非常用発電機が稼働したか否かは、記事からは不明。)
運転員は、原子炉を停止させようとしたが、制御棒が降下せず、臨界状態が継続した。
急きょ、緊急対応チームが編成され、その指示で、大量のボロンを原子炉に注入することで、臨界を止め、事なきを得た。
問題は主電源喪失ではなく、制御棒が、正常に作動しなかったことだ。
なお、1号機は、1次冷却水から、ボロンを除去する必要があるので(1次冷却水の全面交換が必要?)、当面の運転再開はないことになった。