20. 母系社会[1154] leqMbo7Qie8 2016年3月04日 01:34:20 : 66f5yFNNKA : 4XTfkxJHW68[1]
●貧困撲滅を掲げるイギリスの非政府系NGO「オックスファム(Oxfam)」が発表した報告書「1%のための経済(An Economy for the 1%)」によると、2015年には、世界の上位高額所得者62人が所有する富と、世界人口のうち、所得が少ない下位半数の人々が所有する富とが等しくなったそうで、5年前は上位388人と下位半数の人々の富とが等しい状態だったそうである。
この報告書で「オックスファム」は、昨年2015年に格差が劇的に拡大し、世界の富裕層1%の持つ富が残る99%の持つ富の合計を上回ったと指摘している。「世界の低賃金労働者の大多数は女性」で、特に女性が不平等の悪影響を受けているという。
●また、この報告書は、世界の極貧層は1990年から2010年の20年間に半減したことも指摘しているが、極貧層の人口を減らすことに成功した国は世界で、唯一中国だけと言っても良い状態である。
過去20〜30年間に経済発展した国はインドや南米、アフリカなどにもあり、それらの国では極貧状態から抜け出た人も多いのだが、中国のような「産児制限」をしていないので、減った分だけ極貧層の人口は増えてしまい実数は変わらない状態。また、世界でも所得の低い10%の人々の平均年収は過去25年間で3ドル(約350円)も増えていないという。
●要するに、経済格差は世界中で急速に広がっているということなのだが、そもそも、この上位62人の資産が他の数十億人もの人々の資産と同じになるなどということは、<搾取>の存在以外では説明不可能である。
つまり、これは資本主義経済が搾取経済であることの決定的な証拠なのだが、商品の価格として現れる商品の<価値>は、主観的なもので、心理的な効用であるという「効用価値説」を唱える近代経済学者どもは、資本主義経済では<搾取>などあり得ないと言って、マルクス派の「労働価値説」を否定してきた。
★現在の世界は、砂糖と食肉の生産を縮小すれば、最大で約200億人分の食料が生産できる。しかし、国際連合食糧農業機関(FAO)によると、2014年の世界の飢餓人口は約8億人だそうで、21世紀になっても、こうした人類史的レベルでの悲惨を克服できない責任のかなりの部分は、「労働価値説」や「社会主義」を否定し、資本主義経済=搾取経済を肯定するイデオロギーを捏造してきた近代経済学者どもにある。
{AFPBB News}世界の最富裕層1%の保有資産、残る99%の総資産額を上回る
http://www.afpbb.com/articles/-/3073560?cx_part=txt_topics
(NHK「TED」のビデオ)<中国は新興経済の期待の星なのか>
https://www.ted.com/talks/dambisa_moyo_is_china_the_new_idol_for_emerging_economies?language=ja
http://www.asyura2.com/16/hasan106/msg/145.html#c20