1. 2016年11月04日 03:36:26 : S1foTIVqiA : 26iDuCirj8k[1]
ああ、ああ、とんだ勘違いだな。(笑)
そもそも「サザエさん」は戦後民主主義の中の家族を描いた作品。戦前の都市中流層とも違うのではないか?
あえて言えば、フネもサザエも専業主婦でいられた、男性だけが働いていた昭和の中流層を描いているとは言えるが、その割には親子夫婦、兄妹と言った家族関係はむしろ平等だ。
日本会議が目をつけたのは「三世代同居」というところだろうが、マスオは娘婿で婿養子でもない。サザエとマスオとタラオの若夫婦一家に限れば、かつて言われたところの「ニューファミリー」と言って良い。
私が子供の頃に見ていたアニメ作品でも、波平もマスオも滅多に残業などせず、定刻には帰って妻子とのコミュニケーションを楽しんでいた。いわゆるマイホームパパである。実社会ではすでにスタミナドリンクを飲んでも「24時間戦える男」がビジネスマンの理想であり「企業戦士」という言葉が流行るようになっていたがそれは変わらなかった。
もし、日本会議がサザエさん一家の生活を国民の理想にするなら、まずは残業を撤廃した上で少なくとも男性労働者に関しては100%の正社員化と妻子を養える賃金を保障すべきだろう。つまり、最初に取り組むべき課題は財界相手の労働改革だ。ほんとうに「サザエさん」を理想とするなら、早くそれを手をつけてもらいたい。それが出来ないなら、気分だけで漠然とそう思った、本気ではなかったということだ。
ちなみに原作者は戦前に子煩悩な父親を早くに亡くした後は独身のまま、母親、姉妹、姪と言った女性だけの家族で長く暮らした人。その人生は『サザエさんうちあけ話』という作品に詳しいが、およそ父権的で封建的なものとは無縁であったようだ。
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