11. 2016年7月13日 13:24:46 : UCzhSutsVw : 1v0nE6OuPEs[1]
鳥越氏が後出しじゃんけん出馬表明で野党まで分裂?
日刊スポーツ 7月13日(水)10時9分配信
東京都知事選(14日告示、31日投開票)で、ジャーナリスト鳥越俊太郎氏(76)が告示2日前の12日、都内で会見し、出馬表明した。民進党の出馬要請を1度断ったが、改憲勢力が3分の2の議席を超えた参院選の結果に危機感を覚え、急転直下、出馬を決断。知名度の高い鳥越氏なら勝機があるとみた野党4党は、全面支援を表明した。手のひら返しのような対応に、出馬表明ずみの宇都宮健児氏(69)は反発。自民だけでなく、野党も分裂の恐れが浮上。対決構図は固まったが、大混迷の様相だ。
「決めたのは昨日(11日)。ちゃんとした公約は、できていません」。
都知事選で「勝利の法則」といわれてきた、後出しじゃんけんで出馬表明に踏み切った鳥越氏は、あっけらかんと言い切った。民進党の出馬の意思確認を1度は断ったが、11日、土壇場で出馬を決断。理由は、10日投開票の参院選だった。
自民党が大勝し、与党などの改憲勢力が3分の2議席に達した。鳥越氏は「憲法改正が射程に入った。時代の流れが変わり始めている。元に戻す力になりたい」と述べた。安保法制に反対し、昨年の抗議集会では「アベ政治を許さない」のプラカードを掲げた。安倍政権で報道の自由が揺らいでいるとして、有志らと声明を出したこともある。
鳥越氏は「(改憲は)都政と関係ないと思われるかもしれないが、東京も大いに関係がある。私は戦争を知る最後の世代。参院選とは違う結果を出したい」と、都知事選での与党撃破を宣言。「あらゆる市民と手を組む。政党の枠組みはない。野党統一候補ではなく市民と一体」と強調した。
鳥越氏の動きは、野党の候補者調整も一変させた。
早い段階から、鳥越氏の擁立に動いていたのは民進党だ。1度は断られ、同党は党本部や東京都連が俳優石田純一、元官僚の古賀茂明氏をピックアップ。石田は出馬を断念、古賀氏で調整を始めたが、「本命」だった(同党関係者)鳥越氏から出馬の意向が伝わり、古賀氏の出馬を白紙にしてまで鳥越氏擁立に動いた。
鳥越氏の出馬会見後、民進、共産、社民、生活の4党は国会内で鳥越氏と会談。野党統一候補として全面支援することを表明した。
参院選で、1人区での野党統一候補が、当初の予想を上回る11勝(21敗)を実現。東京選挙区も民進2人と共産1人が当選し、都知事選でも野党が共闘すれば、勝機があると判断した。
民進党の枝野幸男幹事長は「鳥越さんは多くの都民にすでに理解していただいている。キャリアが長く、人脈のネットワークも広い」と評価。野党内では、小池百合子元防衛相(63)と事実上の一騎打ちになるとの期待も出ている。
ただ波乱要素は残る。民進党の一部には、党本部主導での鳥越氏擁立に反発の声もある。また、過去2度の都知事選で、共産党などの支援を受けた宇都宮健児氏は、鳥越氏の「後出し」に反発。陣営も含め、出馬取りやめには動いていない。自民党では、増田寛也元総務相と小池氏の分裂選挙が確定したが、野党も一枚岩とならない可能性がある。先が読めない都知事選だ。
◆鳥越俊太郎(とりごえ・しゅんたろう)1940年(昭15)3月13日、福岡県生まれ。京大文学部卒業後、65年に毎日新聞入社。大阪や東京の社会部、テヘラン特派員、「サンデー毎日」編集長などを歴任。89年のテレビ朝日系「ザ・スクープ」キャスター就任後は、テレビやラジオで活躍。埼玉県桶川市の女子大生刺殺事件を巡る報道で日本記者クラブ賞、警察の裏金追及の特集番組でギャラクシー賞を受賞。05年に直腸がんを手術。その後、肺や肝臓への転移が見つかり、手術を重ねた。次女の鳥越さやか(44)は歌手。
<すべて「後出し」勝利>
95年の青島幸男氏以降の4人の知事は初当選のとき、立候補の正式表明が主要候補の中で最も遅い「後出しじゃんけん」だった。
◆95年 大前研一氏、岩國哲人氏が表明した後、5党相乗りの石原信雄前内閣官房副長官が告示16日前に出馬表明。しかし、青島幸男氏がその3日後の告示13日前、名乗りを上げた。170万993票を集め、完勝した。
◆99年 自民党が明石康元国連事務次長を擁立、鳩山邦夫氏、舛添要一氏ら主要候補5人が告示34日前までにそろったが、石原慎太郎氏が告示15日前に突然出馬表明。2位以下にほぼダブルスコアの166万4558票で圧勝した。
◆12年 前神奈川県知事の松沢成文氏が告示21日前、宇都宮健児氏が20日前に出馬を表明。石原慎太郎氏から後継指名された副知事で作家の猪瀬直樹氏は態度を明らかにしなかったが、告示8日前になって立候補を表明。史上最多の433万8936票を獲得した。
◆14年 宇都宮健児氏は早々に出馬を表明し、田母神俊雄氏も告示16日前に表明。9日前になって細川護熙元首相、舛添要一氏が立候補の意向を明かした。舛添氏は211万2879票を集め、90万票台の宇都宮、細川両氏に大勝した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160713-00000060-nksports-pol
http://www.asyura2.com/16/senkyo209/msg/411.html#c11