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迫る北海道5区補選告示 焦る自民、首相も動く
2016/4/2 0:59日本経済新聞 電子版
町村信孝前衆院議長の死去に伴う衆院北海道5区補欠選挙(24日投開票)は12日の告示まで2週間を切っている。7月の参院選の前哨戦となる与野党一騎打ちで、民進、共産両党などの野党が共闘を実現し保守陣営を激しく追い上げる。結果は参院選に合わせた衆参同日選に向けた安倍晋三首相の判断に影響を及ぼすとの見方があり、首相官邸も焦りを募らせる。
2月下旬、5区管内選出のある自民党道議の携帯が鳴った。「安倍晋三です。選挙はぜひお願いします」。いきなりの電話に驚き、道議は「頑張ります」と即答。話はあっという間に陣営に広まった。
補選は現時点で、町村氏の娘婿で自民党公認、公明党などの推薦で出馬する和田義明氏と、無所属で民進や共産などが推薦する池田真紀氏の一騎打ちの構図。自民陣営の関係者によると、首相の電話は同党道議、市議、道内の経済団体トップなど100人以上に及ぶ。
3月29日、党本部。細田派の塩谷立事務総長は居並ぶ他派閥の事務総長らに協力を求めた。町村氏の出身派閥として応援の先頭に立ったが、情勢は拮抗していると判断。「緊張感をもって緩みやおごりがあると指摘されないようにしよう」と確認した各派は所属議員を現地入りさせると申し合わせた。
茂木敏充選挙対策委員長や下村博文党総裁特別補佐が現地に入り陣頭指揮。終盤には首相も現地入りを予定。公明党の支持団体、創価学会も幹部が入り、テコ入れする。
焦りの背景には野党の候補一本化がある。共産は候補を取り下げ、池田氏の推薦を決めた。5区は町村氏がほぼ議席を得てきたが、北海道は革新が強く、前回の選挙で旧民主、共産の候補の得票を足すと町村氏に迫る。
池田氏陣営は、民進党の支持団体の連合と、共産党組織がビラ配りやイベント動員で連携。池田氏選対に共産党は入っていないが、日程を共有。ある党事務所に「民主党」のロゴつきで池田氏のポスターが貼ってある。
「お疲れさまです」。安全保障関連法施行日の29日、池田氏は千歳市の陸上自衛隊東千歳駐屯地前にたち、自衛官に約1時間、声をかけた。
訴えの柱が安保法廃止だ。千歳市と恵庭市には基地が集中し、隊員数は約1万1700人。自衛官の支持は容易ではないが「不安を持っている奥さんには、池田に入れてほしい」(陣営幹部)。
「『反安倍』の機運が盛り上がってきた。出馬表明は遅れたが、相手の背中は見えてきた」。陣営幹部の手応えだ。環太平洋経済連携協定(TPP)や待機児童問題なども訴え、カギを握る無党派層を掘り起こす。
同補選が注目されるのは与野党に「首相が衆参同日選に踏み切る判断材料になる」との見方があるからだ。野党は負ければ参院選への共闘の出ばなをくじかれる。双方の総力戦が始まっている。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS01H4Q_R00C16A4PP8000/
http://www.asyura2.com/16/senkyo204/msg/319.html#c3