2. 新共産主義クラブ[5815] kFaLpI5ZjuWLYINOg4mDdQ 2018年1月30日 13:22:57 : GhsUMxm4ck : YorFKfYPYFs[1]
自民党の若手議員には「インターネット投票」の導入に積極的な議員が多く、総務省も「インターネット投票」に前向きである。
「若者には潜在的に自民党支持者が多く、投票率さえ上げられれば、憲法改正も簡単に実現できる。
若者の投票率を上げるには、スマホで投票できるように、インターネット投票を導入するのが一番!!」
こんな考えだろう。
しかし、「インターネット投票」では、「投票の秘密」を守ることが極めて困難である。
「投票の秘密」が守られるとは、投票者の投票先を、政府や選挙管理委員会に知られずに無記名で投票できることである。
「インターネット投票」の推進論者は、「投票の秘密」の意味について、正しく説明していない。
「投票の秘密」の意味を、“政府や選挙管理委員会に知られずに無記名で投票できること”ではなく、“投票中のスマホの画面を、近くにいる他人に覗(のぞ)かれずに投票できること”と、意図的に意味を違えて説明している「インターネット投票」の推進派もいる。
ノルウェーにおいては、地方選挙で一部の地域で「インターネット投票」を試験的に導入してみたものの、最終的に「インターネット投票」は民主主義のプロセスを損なうものとして認識され、投票率も期待されたほど上昇しなかったため、2014年に「インターネット投票」は導入しないことを決定した。
そればかりか、ノルウェーにおいては、2017年に、セキュリティ上の理由により、開票集計に電子機器を使用することを中止した。
◆ 野田総務大臣閣議後記者会見の概要
(総務省,平成29年12月8日)
《自民党若者の政治参加検討チームからの提言》
問:国政選でのインターネット投票の解禁についてお聞きします。6日に自民党の若手の有志議員の先生方の大臣に実現を求める要望に来られましたけれども、大臣はかねてからネット投票について検討されるとおっしゃっていますけれども、検討会、有識者会議になるかと思いますが、設置時期、あるいは具体的な検討項目、課題についてお聞かせください。
答:先日、自民党の若手議員、有志が来てくれました。平均年齢が30代半ばぐらいで、これからの日本を背負ってくれる人たちで、大変、私としてはうれしかったですが、彼らが1番気にしているのは、若者の投票率の低さ、今回の結果もそうだった。とにかく1人でも多く若い人たちが政治に参加してもらうことで、次の時代を作っていかなければいけないという使命感を持っておられました。
ですから、彼らは、必ずしもインターネットにこだわらず、いろんなことを考えているんですけど、合致したところは、総務省が預かっている選挙の仕事の部分とテレコムの部分で、若い人たちに1人でも多く行っていただくためにはどうしたらいいかということで、そこはしっかりやっていこうということでお約束をしたところです。
例えば、今、普及に取組んでいるマイナンバーカードも新しいツールとして可能性があると思いますし、インターネットが危ないという時代は終わったと思うんですね。危ないということを超えて、インターネットのリスクを承知した上で、より利便性の高いものを作ろうという時代に入ってきているので、そういう環境の中で何ができるかということを研究会で一定の検討をして、答えを出していきたいと思います。
事務方は嫌かもしれませんけれども、年内中には研究会を立ち上げたいと思っています。
http://www.soumu.go.jp/menu_news/kaiken/01koho01_02000648.html
◆ 日本国憲法
第十五条 公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。
○2 すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない。
○3 公務員の選挙については、成年者による普通選挙を保障する。
○4 すべて選挙における投票の秘密は、これを侵してはならない。選挙人は、その選択に関し公的にも私的にも責任を問はれない。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S21/S21KE000.html
◆ E-voting experiments end in Norway amid security fears
(BBC NEWS,27 June 2014)
Experiments with voting via the net were carried out during elections held in 2011 and 2013.
But the trials have ended because, said the government, voters' fears about their votes becoming public could undermine democratic processes.
Political controversy and the fact that the trials did not boost turnout also led to the experiment ending.
http://www.bbc.com/news/technology-28055678
◆ 鐙麻樹『ノルウェー総選挙、安全確保のために開票集計を手作業に 首都では80年代から電子集計機を導入』
(Yahoo!ニュース,2017/9/11(月) )
ノルウェー国政選挙の最終投票日を迎える11日。政府は1週間ほど前に、開票集計を手作業で行うことを発表した。
首都オスロでは1980年代から電子集計機を導入していた。
ノルウェー国家公安警察と国家安全保障局との対話の結果、これまで集計に使用していたEVAシステムに脆弱(ぜいじゃく)性と不安点が残るためだと、全国の自治体制度を指揮するヤン・トーレ・サンネル地方自治大臣は発表。
国内のIT関係者は、電子機器に頼った場合、他国や他者による介入があったとしても、ノルウェー側はそのことにさえ気づくことができない可能性があるとも指摘していた。
「選挙が不安感に左右されることなく、開票結果は正しいと国民が安心できるために、安全面を高める」と地方自治大臣はプレスリリースで発表した。
https://news.yahoo.co.jp/byline/abumiasaki/20170911-00075633/
http://www.asyura2.com/18/senkyo239/msg/226.html#c2