109. 2018年5月06日 20:57:36 : aOqUlMN0ng : XLDfeS9e7fw[2]
理由その13
内閣府食品安全委員会(リスク評価機関:ADIの設定)は、データが乏しく、ADI(1日摂取許容量)の設定ができないまま、放射線による影響は累積実効線量:100 mSv 以上/生涯であると厚生労働省に通知し、
厚生労働省(リスク管理機関:使用基準設定)は、放射性セシウムの新基準値、
「年間1ミリシーベルト」→「一般食品1sあたり100ベクレル、牛乳1sあたり50ベクレル」と算出し、設定したため。
●東京電力ホールディングス株式会社福島第一原子力発電所の事故により環境中に流出した放射性物質は、農地および漁場を汚染し、食品に添加、混和、浸潤される事態となった。
→ 本来であれば(食品添加物と定義するならば)、安全性試験(動物実験など)の試験結果を東京電力ホールディングス株式会社が内閣府食品安全委員会に提出し、それを基にADI(1日摂取許容量)を決定しなければならない。
<食品添加物の定義>
食品衛生法第4条第2項では、「添加物とは、食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するものをいう。」と定義しています。
☆使用基準
指定された食品添加物は、安全性試験や有効性評価の結果に基づいて、必要に応じて使用基準が定められています。
使用基準を定める場合は、まず、実験動物等を用いてある物質を何段階かの異なる投与量で毒性試験を行い、有害な影響が観察されなかった最大の投与量である無毒性量(NOAEL:No Observed Adverse Effect Level)を求めます。NOAELを安全係数(動物における無毒性量に対してさらに安全性を考慮するために用いる係数)で割って、人が生涯その物質を毎日摂取し続けたとしても、健康への影響がないと推定される1日あたりの摂取量(一日摂取許容量(ADI:Acceptable Daily Intake))が求められます。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/shokuten/shokuten4.html
食品添加物の安全性試験
食品添加物の指定の際には、ラットやイヌなどの実験動物や微生物、培養細胞などを用いた安全性評価のための様々な試験を行い、データを提出しなければなりません。
☆28日間反復投与毒性試験
実験動物に28日間繰り返し与えて生じる毒性を調べます。
☆90日間反復投与毒性試験
実験動物に90日間繰り返し与えて生じる毒性を調べます。
☆1年間反復投与毒性試験
実験動物に1年以上の長期間にわたって与えて生じる毒性を調べます。
☆繁殖試験
実験動物に二世代にわたって与え、生殖機能や新生児の成育に及ぼす影響を調べます。
☆催奇形性試験
実験動物の妊娠中の母体に与え、胎児の発生・発育に及ぼす影響を調べます。
☆発がん性試験
実験動物にほぼ一生涯にわたって与え、発がん性の有無を調べます。
☆抗原性試験
実験動物でアレルギーの有無を調べます。
☆変異原性試験
細胞の遺伝子や染色体への影響を調べます。
☆一般薬理試験
薬理作用の試験では、例えば、中枢神経系や自律神経系に及ぼす影響や、消化酵素の活性を阻害し実験動物の成長を妨げる性質の有無などを調べます。
☆体内動態試験
体内での吸収・分布・代謝・排泄など、体内に入った物質が生体内でどうなるかを調べます。
・その他、参考
ヒトに対する経口発がんリスク評価に関する手引き(清涼飲料水を対象):第12回 化学物質・汚染物質専門調査会 清涼飲料水部会(食品安全委員会)
http://www.fsc.go.jp/fsciis/attachedFile/download?retrievalId=kai20111222ka2&fileId=310