1. 2017年5月08日 16:36:42 : 3pmiMMRhoA : W5@WOTUz@ow[1]
ベネズエラで起きていること
意味不明な国ベネズエラを読み解きます
caracaschronicles
21世紀の社会主義国ベネズエラ。
当ブログは、そこで何が起きているのかを伝えるオピニオンメディアCaracas Chronicles(カラカスクロニクルhttps://www.caracaschronicles.com/)から派生したものです。
カラカスクロニクルの記事の翻訳、紹介を通して、南米で最も意味不明な国ベネズエラを読み解きます。
38年住んだベネズエラから帰国して
Kanako Noda / 2016年12月31日
https://venezuelainjapanese.com/2016/12/31/kodani/(一部転載)
e明けましておめでとうございます。
2017年のスタートとして、ベネズエラに38年間住んでいた日本人画家、小谷孝子さんの手記を紹介します。長年暮らしたベネズエラをついに離れ、今年日本に帰国されたという小谷さん。今回小谷さんは、ベネズエラでの人生や生活、ベネズエラに対する思いを、当ブログのために書いてくださいました。
(略)
38年住んだベネズエラから帰国して
2016年12月28日 小谷孝子
ベネズエラがどんな国か知る人は少ないだろう。ましてや今その国で何が起きているか知る人はほんの僅かだろう。
1977年、私が行ったベネズエラは南米の中でも民主主義で政治的にも経済的にも安定し人々は生活を謳歌していた。豊富な自然資源や世界でも有数の石油生産国。美しい山や透き通るカリブ海、青い大空を飛び交う色とりどりの鳥や咲き誇る花々、おいしいトロピカルフルーツに新鮮な魚類、世界中の料理が楽しめるレストランがあちこちにあった。そして何よりすばらしいのは人懐っこい優しい心の人たちだった。
すっかり現地に溶け込んで38年間カラカス郊外に暮らしていたが、しかしこの18年間の政治経済危機で治安が最悪になり、命の危険を感じとうとう精神的に参って今年3月帰国した。
“
未曾有の食料難
この南米の楽園は石油生産収入に頼り切っていた経済体制が崩れると、国有化された生産工場は原料の輸入が出来ず製造不能に陥り、輸入品も市場から消え、未曾有の食糧難になった。
日本の国土約4倍に住む3千万人の国民のほとんどが今、食物にも事欠くほどの極限状態に追い込まれている。赤子に与えるミルクもなくお米やパスタのとぎ汁を与え、子供は腹を空かせて今日も泣き寝入る。幼児や病人用のおしめがあると聞いて早朝から何時間も並んでも手に入るとは限らない。
ガンや糖尿病等全ての薬、風邪薬さえ見つからず、病人や怪我人で溢れる公共病院はレントゲンや各検査器具は壊れ殆ど使用不可能でシーツやガーゼさえない。
ごく普通の人が野良犬と共にゴミ箱を漁っているのをあちこちで見かけるし、空腹のあまり石鹸や毒のある芋類を食べて死亡した人も出た。
(以下必読)
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ベネズエラへ旅立つ前に知っておくべき10のリスク
Kanako Noda / 2017年3月11日
https://venezuelainjapanese.com/2017/03/11/10risks_in_venezuela/
自主クーデターの顛末(一部追加あり)
Kanako Noda / 2017年4月3日
https://venezuelainjapanese.com/2017/04/03/autogolpe/
抗議の嵐が吹き荒れるベネズエラ
Kanako Noda / 2017年4月22日
https://venezuelainjapanese.com/2017/04/22/unrestvenezuela/
ある知人の死 – 小谷孝子
Kanako Noda / 2週前
https://venezuelainjapanese.com/2017/04/24/kodani2/