2. 2019年1月30日 23:25:04 : CsUR8Fjrds : vSJmCAuMZ8s[1]
ゴーンは中島飛行機・プリンス自動車以来の由緒ある武蔵村山工場を閉鎖し、売却してしまった。日本が戦争に負けて、GHQが航空機の生産・研究を禁止した中で、航空技術者たちは新たなる分野に挑戦するしかなかった。彼らは自動車を目指した。日本グランプリでプリンス・スカイラインは大活躍し、敗戦で打ちひしがれた日本人に自信と勇気を与えてくれた。
その、日本人の魂とも言うべき由緒ある工場を、血も涙もない決断で売ってしまったゴーン。奴は、絶対やってはならないことをしたのである。日本人は、これまでの歴史を踏みにじられたことを忘れてはならない。
カネが全ての新自由主義者ゴーンは、日本人の魂と呼ぶべき名車スカイラインを、ぶよぶよの肥満体自動車に変えてしまった。奴は、外国で売れればいいのである。たくさん売ってボロ儲けすることが人生の全てなのだ。こいつのことを「守銭奴」と書いてきたが、こいつに蹂躙されてきた日産社員は、今こそ立ち上がってゴーン拒否、ルノー支配拒否をスローガンに闘わなくてはならない。
かつて「技術の日産」と呼ばれた日産自動車だが、ゴーンが自分の懐に入れる金を増やすために、莫大な費用のかかる新技術の開発や研究予算を大幅に絞ったことから、それがボディブローのように効いて来た。GT-Rは古いままだし、フェアレディZも放置状態。キューブなど、放置状態の自動車が増え続けている。
●戦後、国有企業として再出発したルノーは、戦前のレナステラとかプリマステラと言った超高級車から手を引き、4CVや5CVドーフィンのような、大衆向けの小型車に力を入れてきた。低価格で、労働者階級にも買える実用車をつくってきたのである。
リアエンジンだったルノーだが、1960年代に入ると前輪駆動を採用する。そして4、6、12、16に続き1970年代に入るとベストセラー5を出す。これが空前のヒット商品になり、これがルノーのイメージを決定付けた。大衆のための、おしゃれな実用車。それがルノーの真髄である。
これに対し日産は、後輪駆動で伸びてきた。そしてアメリカ志向が強い。1960年代の130型セドリックでイタリアのピニンファリーナ・デザインを採用したものの、売れずに大規模マイナーチェンジでアメリカ風に戻してしまった。1970年代のスカイライン、バイオレットなど、完全に「小さなアメリカ車」である。
アメリカ志向の日産自動車と、ヨーロッパの労働者階級のための小型実用車ルノーとは、「水と油の関係」なのだ。ルノーがアメリカン・モーターズを買収してアライアンスをアメリカ本土で生産したものの売れ行き不振で撤退したのも、アメリカ市場で受けなかったためである。両社は、目指す方向が違うのである。
ゴーン失脚は、「水と油の関係」を断ち切る絶好のチャンスである。そして後輪駆動で実力を発揮しているメルセデス、BMWの好敵手になってほしい。
http://www.asyura2.com/18/hasan130/msg/783.html#c2