8. 未来のTOW[123] lqKXiILMVE9X 2017年6月10日 14:19:10 : YpPNaiJ1Yw : vIZgiaQw0Xg[1]
天皇制廃止という考えは、戦後民主主義の盛り上がりとともに活発になり、
一時期は世論の一部を占めていたこともある。
60年安保や70年安保のような学生運動の時も、天皇制という封建制の象徴が糾弾されていたのは、ここの中年老人たちが一番よく分かっているだろう。
もしかすると、ここで「天皇バンザイ」とやっている者の中にも、若いころは天皇制反対を唱えた者もいるかもしれない。
もちろん、日本共産党や日本社会党などの国政政党が天皇制廃止を唱えていたこともある。
社会主義は本来、天皇制のような世襲の君主の存在を認めるわけがない。
階級制度の最たるものであるし、プロレタリア独裁の存在をゆがめるものだからだ。
その点で、社会主義を目指した党が天皇制廃止を訴えるのは、極めて当然の流れのように思う。
しかし、時代の変遷とともに、左派政党も右傾化していった。
日本社会党は村山内閣で党路線を転換したし、
日本共産党も不破氏のもとで綱領を変更、「憲法の全条文を守る」とし、天皇制容認へと右傾化した。
路線は転換したものの、党内ではまだ天皇制に対する不信感があるであろうことは、
日本共産党や社会民主党が天皇という存在に対し、触れたがらないことを見ればわかる。
共産党は最近まで、国会の開会式に天皇が来るのは疑問があるとし、見送りを行わなかった。
「日和見主義」という言葉がある。新左翼が好んで使う言葉だ。
自分には、共産や社民のような左派政党は、天皇制を快く思っていないにも関わらず、
世論の動向とかを敏感に察知し、「とりあえず天皇制賛成」という日和見主義的な考えをしているのではないか。
考えを変えるというのは誰でもあることだろうが、
「票を失いたくないから」「世論の流れを読んで」、天皇制賛成とか自衛隊合憲とか右傾化しまくるのは、糾弾されるべきだと自分は思う。
それこそ、自己批判と総括が必要なのではないかな?