7. 母系社会[1286] leqMbo7Qie8 2017年2月17日 10:38:08 : UIN5lYKiqM : VdKGJ7DPFsU[1]
●ほぼ計画通りに金正恩を除去できたとして、米国は、その後の北朝鮮をどうするのか?
東欧の優等生だった東ドイツでも、莫大な金額が掛かったのである。まずは膨大な復興費が掛かるはずだが、米国の財政赤字は公表の3倍という有力な説があり、とても、今の米国には負担できない。
2014年、米国は10年で約100兆円もの軍事費を削減する計画を立てたが、これは、財政赤字に敏感な共和党の政策でもある。小さな政府を目指す共和党は、財政赤字に厳しい。トランプでも、どうにもできない。
また、経済が厳しい今の韓国も負担できないだろうから、結局は日本に負担の依頼がくるが、福一を抱える日本も厳しいので、今の日本も負担しきれまい。
すると、米国は中国にでも泣きつくのか?
中国が50%以上も負担するとなれば、北朝鮮の新政権は親中国政権となり、中国が<漁夫の利>を得る。
北朝鮮の新政権が親中国政権となれば、中国軍が南下してくるかもしれず、そうなれば、米軍は38度線で中国軍と直接対峙することになるが、金正恩を除去するために血を流すはずの米国はそれでも良いのだろうか?
金正恩を除去するには、中国軍と戦争にならないように、事前に中国と戦争後の北の体制について相談しなければならないが、相談すれば北に漏れるかもしれず、漏れればどこかの地下基地などに逃げ込まれて、即決できなくなる。
(2006年にヒズボラがイスラエル軍と戦って勝利したが、勝因は国境地帯に北朝鮮の指導で構築した地下の防衛ラインをイスラエル軍でさえも越えられなかったからで、北朝鮮の地下基地網は米軍も侮れない)
それで、中国に無断で米国が動けば、メンツをつぶされた中国は北を支援するかもしれず、金正恩らの中枢が中国に逃げ込み、中国から北朝鮮軍を指導したら、短期で降伏することはあり得ないので、アフガン戦のような泥沼に陥る可能性さえある。
仮に、それでも金正恩を除去できたとしても、中国の復興資金援助などの協力は得られないというジレンマがある。
●そもそも、北朝鮮には金正恩がいなくなると困る首都ピョンヤンの住人(約250万人)のような特権勢力がいる。
北朝鮮の人口は約2500万人なので、10人に1人がピョンヤンの住人。そのうち金王朝に忠誠心を持つ人口は不明だが、北朝鮮は戦前の日本のような国なので、少なくとも数万から数十万人はいるのではないだろうか?
彼らは、北朝鮮の国民を搾取してきた連中だから、金王朝が滅亡すれば、自分たちも北の国民から報復されると思い、必死で金王朝体制を守るだろう。彼らは、かつて金日成と共に、北朝鮮の親中国派も親ロシア派も絶滅させた者たちの子孫なので、どこにも亡命できないから。
しかし、それでも、米軍が特権階級を保護すると約束すれば、あっさりと諦めて、金正恩を見捨てる可能性もある。
要するに、北朝鮮軍の士気次第であり、これは、実際に戦わないとわからないから、米軍も北朝鮮軍との正面衝突を避けて、金正恩らの中枢だけを取り除こうとしているのだろう。万一、北朝鮮軍の士気が高い場合は、米軍や韓国に、かなりの被害が出るからだ。
★だから米国は、金正恩の要求通りに北を国家として認め、金正恩を守っている特権階級を安心させ、金正恩を取り除く「民主化革命」をしても、そのまま特権階級の一員として生き残れる可能性があると思わせれば、北の体制はソ連のように崩壊する。
★圧力を掛けるから、むしろ金正恩を守っている特権階級は団結を強めて固まり、逆効果なのである。
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