5. 未来のTOW[99] lqKXiILMVE9X 2017年5月06日 22:17:09 : JIO0xuBnJA : uQykibbQdvQ[1]
安倍首相の言う通り、現在の憲法は問題点を多く抱えた憲法だ。
9条がその代表格だが、憲法学者で自衛隊の存在を違憲だと考える学者の方が多い。
他にも、同性婚や新しい人権、地方自治や選挙制度など、憲法の問題点はたくさんある。
だが、今までの日本は政府解釈の変更という「解釈改憲」で何とかし続けてきたというのが現実だ。
憲法の問題を提起したという点で、安倍首相の発言は評価されていい。
これまで、憲法の問題点が何ら話題にもならなかったことが異常なのだ。
法治国家を標榜する以上、憲法とは守られてこそ意味がある。
守られない憲法など、憲法とは呼ばない。政府解釈でいかようにも変わるなら、「憲法は国家を縛るもの」でもなんでもない。
日本社会党の崩壊以降、日本の「リベラル」とか「左派」は、
自衛隊の違憲性や安保条約、PKOなどの憲法問題について口を閉ざし続けてきた。
社会党が政権与党になった時の「転向」に懲りたのだろう。
憲法9条は骨抜きにされたと言ってもいい。
自衛隊という軍事力がありながら、「戦力の不保持は守られている」と言い、
米軍基地を提供しながら、「紛争の武力解決の禁止は守られている」と言い、
国連に加盟し、日米安保条約を締結しながら、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」と言う。
まさに偽善者だ。
歴代の自民党政権はこれを黙認してきたし、社会党が崩壊してからの「リベラル」「左派」もこれについて何も言わない。
自衛隊は合憲だと言わんばかりだ。日本社会党は荒唐無稽なことを言ったおバカ集団であったかのようだ。
東大の井上達夫氏が言うように、護憲派、改憲派双方が自己矛盾と欺瞞を孕んでいる。
自衛隊だって、安保条約だって、PKO法案だって、災害派遣だって、過去の憲法解釈の変更という「解釈改憲」の産物だ。
「今までの解釈改憲はオッケー、でもこれからの解釈改憲はNG」
自称「護憲派」はこう言っているかのようだ。いや、護憲派と言うのをやめた方がいい。
憲法を守るとか言っておいて、守りたいのは解釈改憲された憲法なのだ。
自己矛盾と欺瞞とは、よく言ったものだと思う。
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