9. 2017年5月24日 14:38:27 : dakuFhJ36z : u7BymfQy1C0[1]
福島原発事故で、放出された放射性セシウムは、大よそ3種類だ。
すなわち、Cs−134、Cs−136、Cs−137である。
Cs−136は、半減期13日余りから、原子炉内の核燃料が破損したことを示す証拠だとされている。
Cs−134とCs−137の放出量は、ほぼ1:1だと言われているけれど、それを裏付ける根拠を示した説明は、見当たらない。
Cs−134は、Cs−133(親核種はXeー133)が中性子を捕獲した結果で、核燃料の燃焼期間が長くなる程、より多く生成される。
Cs−136は、半減期230万年のCs−135が、中性子を捕獲して、生成される。
臨界に達した核燃料において、Cs−134とCs−136とCs−137は、ほぼ
6%強生成される。
放射性セシウムの放射線量だけ考えれば、Cs−134の半減期は、2年余であるから、事故直後に比べると、放射性セシウム全体は、6割強まで、減衰している。
さて、福島県の総面積は、約1378.3haである。
このうち、森林面積は、978.7ha、耕地面積は、144.6haで、福島県の面積の82%を占めている。
http://www.rinya.maff.go.jp/j/keikaku/genkyou/h24/1.html
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/11045b/nenkan128.html
残り18%が、居住などの用途に当てられている。
除染は、市街地の宅地を中心に行われた。(福島県では、市街地と耕地、山林は隣接している。)
これまでの空間線量の減衰は、Cs−134が、事故当時の約13%まで消失した要素が大きく、除染をしていなくても、バックグランド線量が下がれば、隣接した宅地の線量も当然下がるだけの話だ。
注意しなければならないことは、Cs−137(それにSr−90など)は、長寿命核種の、ほんの一角を占めているにすぎないことだ。
90種類の長寿命核種が知られているけれど、その核種分析測定は、全く行われていない。
http://www.asyura2.com/17/genpatu48/msg/159.html#c9