1. taked4700[5966] dGFrZWQ0NzAw 2017年2月24日 05:56:16 : LvcVe3wXeY : TUVfGt5a7fI[1]
この記事の冒頭に掲げられている熊本地震の写真をよく見て頂きたい。住宅密度がかなり小さいことに気が付かれるだろうか。
都市部の場合、密度がずっと高い。その意味で、いわゆる下町の延焼が問題になりやすい。
しかし、実を言うと、都市部は下町以外にも問題点がある。それは駅前商店街。下町以上に建物が隣接している。ビルが多いため、一見延焼被害はないという印象を受けてしまうのですが、もし、直下型の地震が来て、縦波被害を受けた場合、震源が浅いため、緊急地震速報が間に合わず、飲食店の調理場などで火災が発生する可能性がかなり高いのです。もちろん、調理場は不燃化がされていて、そう簡単には燃え上がらない。しかし、ある程度建物が被害を受けると、例えば天井の落下などがあると、材木が出てきてしまうことがあり得るので、そこから延焼する可能性があるのです。関東大震災が発生した場合、非常に広い範囲が被災するので、火災発生個所そのものはあまり数が多くなくとも、市内数か所で火災が発生し、それが広域に燃え広がることが起こりえます。
普段のビル火災のイメージは、ビルの中の一部屋のみが火災で燃えるというものですが、広域火災になると、実質的に消防は来ませんから、よほど不燃化したビルでない限り、内装に使われた可燃物や家具、その他のものに火が広がり、周囲の部屋に火事が広がります。特に、商店は可燃物が多いため、確実に延焼すると思います。一つのビルがかなり燃えると、隣接したビルに炎が移ります。地震被害がなければ延焼しない環境でも、ビルの一部が壊れていたりして、内部へ火が入り込むのです。
もう一つ落とし穴があります。それはスプリンクラーなどの水源が使えなくなる可能性です。縦揺れが来た場合、ビルの屋上などに設置されている貯水槽との接続が壊れてしまうことがあり得ます。または水道管自体が壊れてしまう可能性です。広域に停電しますから、水をくみ上げるポンプも機能しません。
ともかく、この数百年の大地震はどれも都市部から離れた遠隔地が震源で、横揺れ対策しかされてきていないのです。縦揺れがひどい場合にどんな被害が出るか、分かっていませんし、対策もされていません。
1923年の関東大震災でさえ、震源そのものは相模湾の小田原沖あたりとされています。
多分、唯一の例外が1995年の阪神大震災ですが、そこでの縦揺れ被害は無かったことにされているのです。
http://www.asyura2.com/15/jisin21/msg/775.html#c1