2. taked4700[5960] dGFrZWQ0NzAw 2017年2月21日 11:09:17 : L6cRxWiEP2 : tsRIyFg7RqU[1]
>現状では、異次元緩和の限界はいつ頃に到来する可能性があるのか。正確な予測は極めて難しいが、いくつかの前提を置けば、それは日銀が公表する「資金循環統計」から作成した以下の図表から読み取れる。
これ、一種のトリックです。以下、その根拠:
1.
>「政府の借金である国債残高(A)」と「B〜Fが保有する国債残高の合計」との差分をみたものが、図表の棒グラフである。その際、「日銀(B)」「銀行等(C)」「保険・年金基金(D)」「その他金融仲介機関(E)」「海外(F)」が保有する国債残高の合計は、発行した「国債残高(A)」の保有主体別内訳の一部のため、B〜Fの合計がAを超えることはあり得ない。
なので、
>棒グラフが正の値
を常にとることになる。棒グラフは
>「政府の借金である国債残高(A)」と「B〜Fが保有する国債残高の合計」との差分をみたものが、図表の棒グラフである。
ということだから、定義上、常にプラスの値になる。
だから、
>棒グラフが負の値のとき、B〜Fの合計はAを超えていることを意味する。図表では、18年Q3まで、棒グラフは正の値をとっているが、18年Q4から負の値をとっている。これは、18年に異次元緩和は限界に達し、国債市場が完全に干上がる可能性を示唆する。
という設定はそもそも、なぜ、
>棒グラフが負の値
を取るのかの説明がないと無意味。
上の記事ではその説明がない。
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ただし、棒グラフが負の値になる可能性がないわけではない。
つまり、
1.国債発行(A)は、常に引き受け手(BからFなど)がいるから出来るわけで、引き受け手の保有額と国債発行額の累計は常に等しくなる。つまり、上のグラフでプラスになっているのは、国債の人気があり、国債発行をしても、その引き受け手が常にいる状況に今まであるということを意味している。
2.しかし、物価が上昇してきて、金利が上がると、低利で発行された国債は実質的に逆ザヤになる。その時、国債保有者は市場に売りに出すことになるし、新たに発行される国債は銀行預金などの金利よりも高い利率を設定しないと引き受け手は出てこない。しかし、発行利率を上げると償還金額そのものが増加する。つまり、国債償還のために新たに発行するための国債発行高がどんどんと増える。借金が借金を呼ぶだけのことになり、そのような国債を買うものはいない。これが棒グラフがマイナスになる状態。
上の記事はそういった状態が2018年にも来る可能性があると言っているもの。正面から言えないので、上の様な記事になったのでしょうね。
http://www.asyura2.com/17/hasan119/msg/370.html#c2