1. あっしら[693] gqCCwYK1guc 2017年7月13日 04:09:26 : CO3nVXo6lI : TLnnXC1R4Oo[1]
他の薬でも報告
顎骨が壊死(えし)する副作用が、ほかの薬でも起こることが近年明らかになっている。
ビスホスホネート製剤と同じように古い骨を分解・吸収する破骨細胞の働きを抑え、骨粗しょう症やがんの骨転移の治療に使う新薬「デノスマブ」でも、ほぼ同じ頻度で顎骨壊死が起きる。最近は両方の副作用を合わせて、「骨吸収抑制薬関連顎骨壊死(ARONJ)」と呼ぶようになってきた。
デノスマブはビスホスホネート製剤と異なり、骨に沈着して残留せず、破骨細胞を殺さない。顎骨壊死は発生しないと期待されていたが、副作用をなくすことはできなかった。
がん治療で抗がん剤としばしば併用する血管新生阻害薬などでも、顎骨壊死の発生率が上がるという報告がある。米国口腔(こうくう)顎顔面外科学会は幅広い種類の薬による副作用を指す「薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)」という名称を提唱している。
高齢化などで骨粗しょう症やがんの患者が増えるにつれ、ビスホスホネート製剤やデノスマブなどを服用する人も増加する見通し。骨折の予防や骨転移の治療は生活の質を保つために重要で、薬の服用そのものが悪いわけではない。適切な予防策で副作用を避けつつ、薬と付き合っていくことが重要だ。
[日経新聞7月3日朝刊P.17]