17. 2017年4月11日 23:48:52 : w5Ae2v55Dk : TLMhMHQweNo[1]
2017.4.6 15:30更新
【岡山理科大に獣医学部(上)】
加計学園・安倍首相…政争の“愚”にするな 愛媛大の阿部教授「四国は空白…風評、食の安全も悪影響」
http://www.sankei.com/west/news/170406/wst1704060042-n1.html
「獣医学部は公的な色彩が強く、長年の地元の悲願だ。政治利用して思いを踏みにじらないでほしい」。愛媛県の農林水産分野での遺伝子研究の第一人者として、産業振興にも携わってきた愛媛大学農学部の阿部俊之助・教授(64)は、同県今治市に新設される岡山理科大学獣医学部について、同大を運営する学校法人「加計学園」(岡山市)と安倍晋三首相との関係を民進党などが追及する姿勢を見せている問題に関し、懸念を表した。
■「国会議員は地方現実を知らぬ。教員集めに支障が出る恐れ」
獣医学部は国家戦略特区制度によって今治市に新設される。今年1月に特区認定を受け、同市は「市いこいの丘」の所有地を建設予定地として加計学園に無償譲渡し、開発に要する経費として96億円を上限に助成することを決めている。敷地面積約16万8千平方メートルで、既に起工式を終えた。開学は来年4月で、学生の入学定員は獣医学科160人、獣医保健看護学科60人、専任の教員約70人を予定している。
阿部教授が一番心配しているのは開学前の風評被害だ。「このままでは教員集めに支障が出るのではないか。安倍首相を攻撃するため、獣医学部を政争の道具とする国会議員は地方のことを分かっていない。教員が集まらなかったらどうするのか。ものすごく無責任だと思う」と憤る。
新設される獣医学部は愛媛県のバックアップを受ける。同県の農水産関係の公的部門がカリキュラムに組み込まれるほか、愛媛大学も施設の共同利用、学生の教育・研究に全面的に協力または参画する方向で進んでいると指摘。「一部の国会議員やマスコミがこうした公的側面にふれないまま、あたかも疑わしい設立だとするように報じている。風評被害、印象操作で文部科学省から愛媛大学との連携にストップがかかるようなことがあれば、地域への経済的、情緒的悪影響は計り知れない。ゆゆしきこと」と断じる。
■獣医学部は関東・北海道に集中
今日、獣医学部の扱う分野は幅広い。獣医師の人材育成とその派遣などによる国際社会への貢献、家畜の感染病予防・診断のほか、医薬品の開発、食の安全性確保などの面でも重要な役割を担うようになっている。今治市に新設される獣医学部では、愛媛大学と連携して生命科学分野の研究を進める計画という。四国における水産・養殖漁業に大きく寄与するのみならず、動物や食品産業、新薬、医療機器といった関連企業の周辺への集積も視野に入る。
現在、獣医学部があるのは全国で国公立大学11校、私立大学5校で、多くは関東と北海道に集中している。西日本は大阪府立と鳥取、山口、宮崎、鹿児島の国公立大学5校だけ。四国は完全な空白区となっている。
2017.4.6 16:00更新
【岡山理科大に獣医学部(下)】
安倍首相コネ開設!? 実際は42年前からの悲願、文科省いくども交渉…今治市「今後も丁寧に説明し続ける」
http://www.sankei.com/west/news/170406/wst1704060046-n1.html
瀬戸内しまなみ海道に近い愛媛県今治市いこいの丘の造成地では、岡山理科大学の獣医学部の建設工事が始まっている。国会では野党が同大を運営する加計学園(岡山市)の理事長と安倍晋三首相との親しさについて、森友学園の問題と絡め、国家戦略特区への指定経緯や開設予定地の無償譲渡などを疑問視する質問を繰り返し、安倍首相はこれらの経緯への関与を全面的に否定した。
■拠点なければ研究もできぬ…産業振興の面でも必要
野党側は今後も追及を続ける構えを見せている。政治問題化による影響について、愛媛大学農学部生物資源学科生物環境保全学コースの阿部俊之助・教授(64)は「ゆゆしきこと」と懸念する。
阿部教授は大分県出身。京都大学大学院農学研究科で博士号を取得し、米ネブラスカ州立大学客員教授などを経て、昭和59(1984)年に京都大学の研究室から招聘(しょうへい)された。以来、愛媛大学で研究を続けている。専門は分子細胞生物学で「私は獣医ではなく、本来の研究はエンドウ豆などの植物」というが、四国で畜産や水産などの分野を手がける研究者が少ない事情から、専門外の畜産や水産分野の研究で奔走することになった。しかし、愛媛県には研究拠点がないため、必要な設備を求めてその都度、瀬戸内海を渡り県外へ出るしかなかった。
「国は中央に集約し、地方はそのブランチとして存在すればよいと考えている。だが、拠点がなければ必要な研究もできない」と阿部教授は話す。設備の整った他の機関に研究を委託しても、「四国のような地方は後回しにされるのが実情だ」という。産業振興のためには、四国に拠点施設が必要と力説する。獣医学部の誘致が地元の熱意となった背景には、このような理由がある。
一方、文部科学省は「大学、短期大学、高等専門学校等の設置の際の入学定員の取り扱いに関する基準」で新設を抑制してきた。このため、愛媛県と今治市は平成19(2007)年度から実に15回にわたり、獣医師の定員増規制の地域解除を特区として認めるよう提案を繰り返してきた。
「ようやく実現したのに、森友学園の問題と一緒にして、政争の道具にしないでほしい」と阿部教授は憤る。加計学園と安倍首相の関係については、「分からない」としたうえで、「不法不適切なことが獣医学部の設立にかかわっているのなら問題だが、それならばそれで、国が公的な予算をつけて開設してもらいたい」と言葉に力を込めた。
■文科省と愛媛県・今治市、交渉を重ねた結果の開設
今治市は大学誘致を目指す「学園都市構想」を昭和50(1975)年に決定。用地は昭和58年の土地造成時から、高等教育施設を誘致する目的で、合併振興基金として40億円を積み立て、用意していた。「長い年月をかけて正式な手続きを踏んでいる」と正当性を説明する。しかし、国会などで取り上げられたため、獣医学部開設のアピールを自粛しているという。3月下旬の起工式も関係者のみで質素に行った。
同市企画課では、「開設は地元の40年来の悲願。これまで説明不足だったと批判があるのなら、その点は反省し、議会の議決を得られたので、丁寧に説明して理解を得たい」としている。
2017.4.11 21:24更新
加計学園で愛媛・今治市が市民説明会 「獣医学部に価値」と市長が説明
http://www.sankei.com/west/news/170411/wst1704110090-n1.html
愛媛県今治市は11日、学校法人加計学園(岡山市)が政府の国家戦略特区を活用した大学獣医学部を今治市に開設する計画について、市民向け説明会を開いた。菅良二市長は「大学は将来、飽和状態になるが、獣医学部なら希少価値があると進めてきた」と強調した。
政府は今年1月に事業計画を認定。今治市は所有地を建設予定地として無償譲渡し、施設整備費96億円の助成を決めている。安倍晋三首相の友人が学園理事長を務めていることから、市有地提供への首相の関与を国会で野党が追及、首相は否定している。
大阪・豊中市の森友学園が新設しようとした小学校の問題との類似性が指摘されていることに関し、菅市長は「私たちとは全く違う」と語った。
http://www.asyura2.com/17/senkyo223/msg/787.html#c17