14. taked4700[6833] dGFrZWQ0NzAw 2018年2月17日 15:30:42 : HLdQRwBm6A : QNrL@7qdSqI[1]
>荒川、隅田川の河川敷は液状化の恐れがあり、緊急車両が消火と救助に向かいにくい。だから危険度が高いとされた
液状化を起こし易い地盤はプリンのように横揺れも大きくなりやすいのですが、今後起こる首都圏地震では、多分、今までの首都圏地震とは異なった被害が発生するはずです。
それは、ずばり、鉛直方向の短周期の縦波による被害です。木造建築物では、柱が基礎から抜けてしまうなどの被害が起こり、鉄筋コンクリート、鉄骨、鉄骨鉄筋コンクリートの構造物では、大規模な座屈、パンケーキ崩壊が起こります。
なぜそうなるか?
今まで600年以上に渡って、太平洋プレートが陸のプレートの下へ沈み込んでいなかったのが、311大地震で沈み込みが再開されたからです。多分、2016年ぐらいに沈み込みがまた抑制されていて、それが今年2018年になってから再び沈み込みが一気に起ころうとしているはず。東日本の陸域の地下で太平洋プレートが動き、それにつれて、フィリピン海プレートも動くので、東日本の広い地域で地震波が地表に達し、その被害が座屈・パンケーキ崩壊として出てくるのです。
https://www.jsce-kansai.net/wp-content/uploads/2017/05/kyodo_chokka_h27-28.pdf
>震央が測定位置から 10 km以内の地震においては, 初動に衝撃的な大きな上下動が存在し, 特にほぼ直下に近い震源を持つ地震に対しては高周波の強烈な衝撃的上下動が記録されている. しかし, 震央が測定位置から約 15 km 離れた震央位置Iの地震は, 初動の上下動は水平動より大きいが,主動では水平動が大きくなる. 一方, 測定位置から約 47 km 離れた淡路島を震源とする地震では通常の地震波形となり, 初動及び主動共に水平動が大きくなる. そして高周波成分は小さい.
つまり、震源の真上ではほぼ必ずパンケーキ崩壊が起こるのです。そして、関東平野では、そのかなり広い地域で太平洋プレートが動くので、プレート間にある大小の固着域が数多く一気に破壊され、それらから出る地震波が地面に到達し、衝撃を建築物へ与えることになります。
今までの地震は、海域で起こった遠い地震、そして、内陸部で起こったほぼ垂直に近い断面が滑る活断層型の地震でした。海域で起こった地震は震源が遠いため、横揺れしか問題になりませんでした。内陸部で起こった活断層型地震はずれる断面が鉛直方向であったため、短周期の縦波は活断層のすぐそばでしか発生しませんでした。
しかし、今後起こる関東平野での地震は、関東平野の広い地域で太平洋プレートが数メートルは動く地震であり、その結果、関東平野の半分とか三分の一程度の広い地域で活断層の周辺と同じような被害が起こるのです。
よって、被害程度の差がある程度あるでしょうが、どこの都市が危ないと言った議論では対策とはなりません。
通常の横揺れでどの程度の被害を受けるかを予測する必要があるのはもちろんですが、それに加えて、短周期の突上げ力でどの程度の被害を受けるかを見ておく必要があります。データがまだほとんど蓄積されていないため、判断は難しく、まずは低層階に住まないこと。仮にパンケーキ崩壊が起こったとき、身を隠して安全が保てる程度の頑丈なものが周囲にあるかどうかなどを確認しておくことだと思います。
なお、
>震央が測定位置から 10 km以内の地震においては, 初動に衝撃的な大きな上下動が存在し
は、あくまでも阪神大震災での余震の計測結果ですから、今後起こる関東平野での地震にそのままあてはまるわけではありません。阪神大震災の余震は比較的小さな震源深さの浅い地震が主であり、太平洋プレートが大規模に関東平野の下で数メートル一気に動く地震とはかなり異なるのです。
http://www.asyura2.com/13/jisin19/msg/292.html#c14