29. 2017年2月07日 02:33:41 : jcfq3xWoEc : PWKNQQn6YqU[2]
http://news.yahoo.co.jp/feature/501
元船員らの被ばくを追う――新事実次々 60年前のビキニ核実験
漁民の被害を「抹消」
機密文書を分析した高橋氏は「ビキニの早期解決と戦犯釈放がセットになったのではないか」と疑っている。
「直接の交換条件とは言い切れないけれど、外交交渉では常に複数の項目をテーブルに載せます。何かを差し出す代わりに、別の案件で良い条件を引き出す。日本政府は、ビキニ問題の早期決着に応じることが(当時はまだ巣鴨プリズンに収容されていた)戦犯への追及を解除させ、釈放させることに有効だと考えたのではないでしょうか」
重光葵氏の日記にもこの会談の記録があり、「発足は良好」と記されている
実際、会談の翌日には、日本政府がマグロ検査の年内打ち切りを決め、1週間後にはビキニ被ばくに関する「完全解決」の合意文書が交わされた。米国が「見舞金」として200万ドルを支払う一方、日本は賠償請求の権利を放棄する、という内容だ。それ以降、第五福竜丸以外の調査は行われず、巣鴨プリズンにいた戦犯は1958年までに全員が釈放された。
高橋氏は「政治の話し合いで、漁民個人の被害は抹消されました。実際は多数の船が被害に遭ったのに、『ビキニ』は第五福竜丸だけに矮小化されたんです」と語っている。
多くの日本人と同様、山下さんも「被ばくは第五福竜丸だけ」と思っていた。ところが、その後も高校生たちと漁村を歩き、「火の玉を見た」
「白い灰が降った」などと話す元船員と次々に出会う。全員がビキニ環礁の周辺海域で操業中だった。
さらに驚いたのは、多くの元船員が白血病やがんなどにかかっていたことだ。ある船員は家族のため、がんを押して船に乗り続けていた。自宅の2階から大量の血を吐いて倒れた人もいたという。
http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/452.html#c29