38. 2018年3月24日 21:14:53 : zdAxLwgn0A : Nrc708DMS1s[1]
私に中学生の子があったら、ぜひ前川氏の話を聞かせたいものだ。出会い系バーのことも、そこがどんなところで、どんな人たちがどんな理由でやってくるのか、詳しく話してもらいたい。きっとその子の生きていくための糧になると思うから。
前川氏が出会い系バーで買春していたかのように思いこんでるのはネトウヨだけだ。
下ネタ好きの週刊誌たちがここぞと張り切って取材したのに、そのような事実を裏付ける話は出て来なかったという。
この平井という人もマスコミ関係者ならばそれを知らないはずはないだろう。
逆に出てきたのは、親身に話を聞いてくれてアドバイスをもらった、食事をおごってくれたり、時には幾ばくかの小遣いをくれたりしても、おかしな見返りは要求されることはなく、自立のための方法を教えてもらったという女性たちの声だった。
バーの従業員たちの話でも、女性たちと話はしても誘うような様子はなく、あっさりと帰って行くので変わった客だと思っていたという。
もともと男女格差のあるこの国で、新自由主義に基づく経済政策が推し進められて、国民の間に貧富や教育の格差が広がっていけば、社会の片隅に押しやられ、最も困難な状況に追い込まれるのは、貧しい女性たち、特に家庭的にも恵まれず、親や身内のサポートが十分に受けられない少女たちだ。彼女たちはしばしば、十分な学歴も学力も資格もないままに社会に放り出される。
そんな少女たちの人生がどうなるのか、大企業にしか目を向けない自民の政治家たちはおそらく考えたこともあるまい。(考えるとすれば、そうした少女たちの性を買ってもバレずに済む方法はないかというようなことではないのか?)
前川氏の祖父は地方から上京し、苦学して事業を興されて成功された方だが、その事業で得た資産をつぎ込んで、かつての自分と同じく地方から上京して来る貧しい青年たちが安心して学ぶことができるようにと学生寮を作ったという。
そこは都内にしては広い敷地と自然に恵まれてた場所で、食費と光熱費程度の安い寮費で入寮する事ができ、勉学のための図書館や現在ではネット環境も充実して、趣味やスポーツのサークル活動も盛んだという。
今日まで多くの地方出身の若者たちがそこで学んで各界へ巣立っていったそうだ。そんな事業を一族で続けてきた前川氏だからこそ、まともに教育も受けられず、底辺に堕ちた少女たちの人生を本気で心配したのだろう。
本来なら、それは官僚よりも政治家が心配すべきことなのだ。しかし、今の自民の政治家にとっては、そんな場所にすがって生きていくしかない若い貧しい女性たちの話などどうでもいいことなのだ。興味本位に話題にするか、単に不道徳なものとして、蔑みこそすれ、けして正面から向き合おうとはしないのだ。
この世の現実ではあっても、そんなものはこの日本社会には「無いもの」として中学生には聞かせてはならないものなのだろう。
しかし、その中学生の少女だとて、人によっては、気がつけばそうした場所に出入りして男性に食事をおごってもらいながら生きていくことになるのかもしれない。そして、やがて野垂れ死にしようが、男に殺されようが、そのことに自分たちが責任があるなどとは、政治家であれ、マスコミ幹部であれ、この国の力ある大人たちは露ほどにも思わないのだ。
すべてはその少女の「自己責任」なのだ。
企業や銀行は救済されても、個人が救済されることはない。
だから、そんな少女たちを本気で心配した前川氏の心持ちなど生涯分からないし、自分たちの物差しで測って「あれは買春目的だったに違いない」と死ぬまで言い続けるのだろう。