5. 新共産主義クラブ[2738] kFaLpI5ZjuWLYINOg4mDdQ 2016年12月15日 17:31:40 : OR0nzWg95U : me4zIXqxSIg[19]
生活の党も加わって第183回(2013年)に国会に提出したカジノ法案と、第189回国会(2015年)提出したカジノ法案(今国会の参院審議での修正前)との主な違いは、
(1)「政府が、カジノ施設の利用による悪影響を防止する観点から、カジノ施設に入場することができる者の範囲の設定その他のカジノ施設への入場に関し必要な措置を講ずること」
(2)「特定複合観光施設区域整備推進本部(本部長:内閣総理大臣)の下に、特定複合観光施設区域整備推進会議を設置すること」
の2点です。
(1)については、政府が措置を講じる以外に方法は無いと思います。
(2)の「特定複合観光施設区域整備推進会議」については、「役人のポストを増やすような仕組みになっていて、政府(官僚)が一生懸命主導する」とは限らないと思います。
霞が関の官僚は通常、明治以前か大正期に成立した財閥系の大企業の方向を向いた施策を打ち出しがちですが、小泉内閣での総合規制改革会議や経済財政諮問会議のメンバーだったオリックスの宮内義彦氏のように、新興財閥の民間人を、政権を担う政治家が取り込みたい場合に、首相直属の諮問会議を開くと考えられます。
むしろ、安倍首相や菅官房長官や麻生副首相は、霞が関の官僚が敬遠しがちと思われる、セガサミー会長の里見治氏や、藤木企業会長の藤木幸夫氏らの意見を取り入れて、カジノ事業者に有利な規制をつくっていくことを狙っているように、私は思います。
■ 第183回国会(2013年)提出 衆法「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案」(カジノ法案) (議案提出:自由民主党・日本維新の会・生活の党)
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g18301029.htm
■ 第189回国会(2015年)提出 衆法「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案」(カジノ法案) (議案提出:自由民主党・維新の党・次世代の党)
第183回国会(2013年)提出のものとの変更点:
以下の条文が追加された
第十条2項
2 政府は、前項に定めるもののほか、外国人旅客以外の者に係るカジノ施設の利用による悪影響を防止する観点から、カジノ施設に入場することができる者の範囲の設定その他のカジノ施設への入場に関し必要な措置を講ずるものとする。
(特定複合観光施設区域整備推進会議)
第二十一条 本部に、特定複合観光施設区域整備推進会議(以下「推進会議」という。)を置く。
2 推進会議は、学識経験を有する者のうちから、内閣総理大臣が任命する委員二十人以内で組織する。
3 推進会議は、特定複合観光施設区域の整備の推進のために講ぜられる施策に係る重要事項について調査審議し、本部長に意見を述べるものとする。
4 推進会議は、前項の規定により意見を述べたときは、遅滞なく、その内容を公表しなければならない。
5 本部長は、第三項の規定による意見に基づき措置を講じたときは、その旨を推進会議に通知しなければならない。
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g18901020.htm
http://www.asyura2.com/16/senkyo217/msg/587.html#c5