85. 2017年1月01日 22:22:03 : DRH7wWrRjI : LyTWwGNxzo4[2]
1,2,4号機プールや3号機原子炉は作業員達が燃料や蓋の存在を目視してるからいいけど、
3号機プールは、全体が瓦礫で覆い隠されて目視不能となり、うち550体については
目視可になった画像が未だに公開されておらず、作業員達でさえ目視してない可能性大。
3号機プールからの大量飛散を否定してる根拠は、
(a) もしそんなことが起きてたら、建屋が跡形も無くなくなってる筈だ。
(あるいは、プールの底に穴が開いてる筈だ)
(b) もしそんなことが起きてたら、強烈な放射線が敷地全体に飛び交ってる筈だ。
しかないでしょう。
これらは感覚的に何となくそんな感じがするというだけでしょう。それを根拠に
「550体の存在がわかる画像が公開されていないことは大した問題じゃない。
放っといても実害はない。」
って言うのは、ちょっと違うと思うのですが...
(a)を見ると、何か核兵器の爆発と同等のイメージを持ってるのではないか?
と思えて来ますが、
燃料集合体1体は300kg、うち燃料は170kg、うちウラン235は170kg×0.02=3.4kg 。
http://www.ne.jp/asahi/suita/kyouiku-kankyou/higashinihonshinsai2.html
ウラン235は、
235g(1モル)核分裂したときに出る熱量が18000000メガJだから、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%B3235
3.4kg核分裂したときに出る熱量は18000000メガJ×(3400/235)=260000000メガJ。
260000000メガJは、燃料集合体1体(300kg)の温度を、
260000000メガJ/(1J/g度)/300000g
=260000000メガg度/300000g
=866メガ度
=866000000度
上げる熱量です。
現代の核兵器は、含まれるウラン235をすべて分裂させる能力があるので、
燃料集合体が現代の核兵器並の爆発を起こしたら、
自分自身の温度が8億6600万度上がるのです。
ですから、
■燃料集合体が自分自身の出す熱で気化したとしても、
現代の核兵器並の爆発の10万分の1の熱量しか出て来ていないのです。
原爆を基準にすると、
原爆は、出て来る熱量は現代の核兵器の1000分の1くらいですから、
■燃料集合体が自分自身の出す熱で気化したとしても、
原爆の爆発の100分の1の熱量しか出て来ていないのです。
原爆が爆発してもドームの形は残ってたでしょう。
「爆発したのが上空だったからドームの形が残ったんだ」
というかもしれないけど、
仮に爆発したのが建物の中だったとしても、
その熱量が100分の1だったらドームの形は残るんじゃないでしょうか。
建屋が跡形も無くなくなるなんて、ただのイメージなんです。
それでも、
プールの底に穴を開けるくらいにはプールの底を溶かすんじゃないか
と思うかもしれませんが、
燃料集合体は自分自身が熱源であり、しかも熱は均一に出て来て温度は全体的に上がる。
きっかり自分自身を気化させる熱量だけで気化してしまうのです。
ところが、プールの底は、プールの底の表面から熱伝導で熱が下に伝わって行く。
伝わる速さがいくら速いとはいえ、
燃料集合体は気化して、金属の気体が出来てプールの底に触れても、
その気体はすぐに膨張して温度が下がるのです。
熱伝導がプールの底の裏側まで溶かすまで間に合わなかったとしても
不思議はないと思います。
公開画像に無事なラックがほんの僅かですが写っている理由も、
写っていない、瓦礫で埋れた部分までしかその隣から熱伝導が伝わなかった、
時間が短すぎて伝わらなかった、ということだと思います。
建屋が跡形も無くなくなることが起きていないことや、
プールの底に穴が開いていないことを、
燃料集合体が大量に気化していないことの理由にはできないと思います。
確実に見極める方法は、
550体の存在がわかる画像を公開してもらうことです。
http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/111.html#c85