101. 宇宙の塵[184] iUaSiILMkG8 2017年5月10日 23:41:28 : T4U6v40d2w : kloubqKbJPg[1]
>>99さん
世の中の事象には大抵原因があります。あなたが示した事象についても同様です。
これから、その原因をひとつひとつ探っていくことにしましょう
あなたが懸念する具体例(1)
>>前回衆議院選挙だったと思いますが、
>>青森 平山 区別 76432 比例 23167
>>山県 船山 252040 19920
>>新潟 森 165308 45182
>>島根 亀井 115043 11108
これは前々回参院選の得票数ですね。いずれも選挙区で立候補し次点で落選しています。数字は、左側が選挙区での本人の得票数、右が比例代表での同候補者が所属する政党の獲得票数です。
あなたは (ある候補者の区別得票数と、同候補者が所属する政党の比例での得票数とが著しくかい離するのはおかしい) と言いたそうですね。
しかし、それは不思議なことでも何でもありません。総選挙の小選挙区と比例代表で、また参院選の選挙区と比例代表で、投票先の政党が異なることは往々にして起こり得ることです。理由は次の2つです。
・地元の人たちから絶大な支持を得た政治家は、その所属政党に関わりなく、党派を超えて広範な層から票を獲得することができる。
・区別得票数には、対抗馬の候補者を当選させたくないすべての人たちの票、つまり他党支持者や支持政党をもたない人たちの票が集まることも、選挙区の情勢によっては起こり得る。
新潟選挙区のケースでこれを検証してみます。
当選したのは塚田(自民)と風間(民主)の2名、
落選したのは森(生活)、米山(維新)、西沢(共産)、渡辺(社民)、安久(無所)、生越(諸派)の6名です。
同じ選挙で比例代表の党派別獲得票数と突き合わせていくと、自民・公明が比例代表で獲得した合計票数のうち47千票と、共産が比例代表で獲得した票数のうち18千票が、選挙区では他党候補者に投じられていたことがわかります。では、選挙区に候補者を立てなかったみんなの67千票、みどり・大地・緑の計21千票をこれにプラスした合計153千票は、選挙区でどの候補者に投じられたのかをみてみましょう。森120千票、風間30千票、渡辺3千票、米山1千票。新潟県選挙区で2期務めた現職森ゆう子氏への党派を超えた根強い支持のあったことが窺われるのです。結果は風間候補に39,526票及ばず次点に終わりましたが、このことは森氏の人望の厚さを示すエピソードの一つと言えるでしょう。
あなたが懸念する具体例(2)
>>1.高松 投票したのに0票になっていた
参議院選白票水増し事件、いわゆる高松不正選挙事件のことですね。
しかし、これは個別的で特殊な ‘事件’ であり、しかも被害者は自民党の衛藤晟一 (えとう せいいち) 参議 (比例代表) です。彼は、第2次安倍内閣発足時から現在まで首相補佐官 (国政の重要課題担当) を務める安倍晋三の側近であり、また日本会議議連幹事長も務めるバリバリの戦前回帰派です。それはさておき、本事件はネットで徘徊している (野党票が減らされるはずの) 不正選挙言説とはまったく別物であることは明らかです。ところが、この事件は結果として、世の中には 「不正選挙」 というものが本当にあるんだという認識を広く浸透させる働きを示しました。 以下、ウィキより事件の要点を抜粋します。
参議院選白票水増し事件
2013年7月21日に施行された第23回参議院議員通常選挙において、香川県高松市選挙管理委員会が比例代表の開票の際、集計済みの白票約300票を再度入力させ白票を増やした。この選挙で当選した自由民主党所属の参議院議員・衛藤晟一が高松市内での得票が0票となっていたことから、刑事告発を受けて高松地方検察庁が捜査していた。
2014年6月25日、元・高松市選挙管理委員会の容疑者ら3人を公職選挙法違反(投票増減)の疑いで逮捕。逮捕されたのは元高松市選挙管理委員会事務局長の農業委員会事務局長、元高松市税務部長、高松市消防局次長であった。
検察の調べによると、3人は開票作業において白票の数を実際より329票水増しするとともに、衛藤晟一の票を312票減らしたとされる。
事件の経緯
・2014年6月25日、開票済票数が投票数と合わないことに気付いた当時の高松市職員3名が、集計済の白票約300票を再度白票として入力した。
・その後に衛藤候補の312票が見つかったものの、同候補の票数は0票のまま修正せず、票をダンボール箱に梱包し、同年8月には無効票の箱に移し替えた。
・同年9月と2014年1月にも、2010年参院選の投票用紙を無効票の箱に入れる、白票に文字を書き込む、などの隠蔽工作を行った。
この事件で私が注目しているのは以下の諸点です。
・2013年8月、「白票を2回計数した」 との匿名の手紙が高松市役所に送られていること。つまり犯人とされた3名以外に白票水増しの事実を知っていた者がいたということ。
・犯罪にバーコードの付け替えが行われたことなどが公表されているにもかかわらず、肝心の “犯罪の動機” に直結する事項、すなわち衛藤候補の312票がなぜ行方不明になっていたのか、という部分に光が当てられることがなかったこと。
あなたが懸念する具体例(3)
>>2.千歳 10時 62.84% 12000 13500
>> 結果(逆転) 25591 14439
>> (残票 13591 939)
これは昨年4月にあった衆議院北海道5区補選ですね。左が和田候補、右が池田候補の得票数でしょうか。
しかし、あなたは不思議に思いませんか。開票所の現場にいた大勢の一般見学者、メディア関係者、そして池田候補陣営の開票立会人のうち、誰一人としてクレームの声を上げていないのですよ。なぜでしょうか。騒いでいるのはネットの中だけなのです。
理由は簡単です。開票率と共に発表されるそのときどきの得票数は、開票立会人の票束チェックが終了した段階のものだからです。午後10時の時点で、まだ1万4千5百票ほどの票束が立会人のチェックを終えていなかったということです。もっと端的に言えば、池田候補陣営の立会人さんが、和田候補の票束の中身を、一生懸命に丁寧にチェックしていたということ、無効票や疑問票や池田候補の票が1枚でも混じっていないかと真剣に丁寧に確認していたということです。
場内の人たちはその様子を見ているから、クレームの声など上がるはずがないのです。
あなたが懸念する具体例(4)
>>3.東京知事選 毎回各区ごとの得票率ほとんど同じ
ほとんど同じか同じでないかの基準は何でしょうか。
元の数字をチェックしてみましたか。同じデータを使っても、グラフは作り方次第で、例えば目盛の取り方ひとつで見た目の印象が違って見えるものです。
もっときちんとしたデータ分析が必要かも知れませんね。
大事な点は、落選候補者からも、どの政党関係者からも、選挙に詳しい政治学者や統計学者の中からも、また都内すべての開票所の一般見学者の中からも、これまで不振の声が上がっていないということです。
どうしても気になるなら、専門家の人にデータを送って、分析を依頼する労力を割くことをお薦めします。
シロウト同士で、ネットの中で騒ぐのは、お遊び程度だと思った方がよいのではないでしょうか? 真に受けるのも程ほどにしないと、貴重な人生の一部を浪費することになってしまいますよ。
あなたが懸念する具体例(5)
>>その他落選運動が起こった人がぶっちぎりのトップ当選とか理解できない選挙多々あります。
2012年12月総選挙の千葉4区もそうでしたね。あのときの落選運動は、千葉4区以外の人たちが大勢乗り込んできて、候補者自宅の最寄駅 (新京成線薬園台駅) あたりから自宅周辺をデモしたのでしたっけ。それを見た地域の人たちの反応はどうでしたか? 住民の皆さんから激励してもらえましたか? デモの隊列がみるみるうちに2倍3倍と膨れ上がっていきましたか? (デモの皆さん、あなたたちの言うことは尤もである。あなたたちの言うことは間違っていない。 ・・・しかし、ほかの場所でやってくれないか。私たちも心中複雑な野田。) 結果が‘ぶっちぎり’だったということは、落選運動が逆効果となって、判官贔屓の票を大量に作ってしまったのかも知れませんね。
http://www.asyura2.com/17/senkyo225/msg/286.html#c101