3. 2018年6月06日 12:30:16 : V0dlAoMvvc : jicpEPWLwS8[1]
元特捜検事の郷原信郎が、佐川を検察が不起訴にしたことについて、
検察の前例判断や、改ざんが虚偽文書作成罪に当たるか否かの法的
解釈をもとに論評してるが、それは上っ面の話しである。
佐川事件と陸山会事件はそれぞれ安倍晋三と小沢一郎という、日本
のトップとトップになるハズだった人物の罪を問う案件である。
判決次第では日本の将来の命運を握る案件である。
前者は、自民党代々の米国隷属の路線に輪をかけた米国の完全なポ
チであり売国政治を行い、かつその路線の延長上にある自衛隊米軍
傭兵化という歪んだ軍国主義・独裁政治を目指す人物である。これ
が今の自民党体制だ。
後者は、前者とは180度異なって米国隷属脱却を掲げ国民政治を目
指す反自民の人物である。
つまり、前者が罪を問われなければ、米国ポチで軍国主義・独裁政
治の自民体制が存続し、一方後者が罪を問われれば後者の政治生命
を絶たれて自民体制が存続する。
以上が検察が行っていることである。
後者、つまり小沢氏の場合は最終的に無罪であったが、検察はマス
ゴミへのリークを使い「小沢悪」のイメージを高めて小沢パッシン
グの嵐を起こし、小沢氏周辺を逮捕し、かつ捏造取り調べ調書まで
使って小沢氏を強制起訴し最高裁の法廷に立たせた。この一連の攻
撃で小沢氏の次期首相の目は絶たれた。
有罪にはせずとも、こうして敵対人物を社会的に抹殺する方法を、
政治学者で日本政治に詳しいオランダのジャーナリスト、カレル・
ヴァン・ウォルフレンは「人物破壊」と呼んでいる。
検察は、安倍晋三案件の場合は不起訴、小沢一郎案件の場合は逮
捕&強制起訴した。その結果は「自民党体制は安泰」という事実だ。
つまり検察は、常に自民党体制が安泰であるように動いており、こ
れが紛れも無い現実である。
それは何故か?
それは、元大阪高検公安部長で、検察の裏金を告発しようとした
ため検察に口封じ逮捕投獄された三井環氏が「けもの道」と呼ん
だ、何百億円という検察の裏金という最大の弱みを、時の政権の
小泉首相に握られ、以後検察は自民党の言いなりになったからで
ある。
郷原信郎の佐川不起訴に関する言及は、あくまでも表面的な話で
ある。郷原はすべての検察官が関わっていた、「裏金検察」の元
検察官だから、検察の動き深い背景には裏金問題があるなどと言
うわけ無いのは当然である。
しかし、検察の過去の一連の動きを見ていれば、その深い背景は
自民体制を脅かさない「けもの道」にあるといわざる得ないので
ある。