38. 母系社会[1278] leqMbo7Qie8 2017年1月28日 16:42:57 : Q8jofWC5ms : jfudNOfzJIQ[1]
●天皇が主権を持っていた戦前は、天皇制の打倒は日本の第一級の政治課題であったが、先の大戦の敗戦で天皇勢力は消滅し、日本は制度的には国民主権の国になったので、天皇制の打倒は日本の第一級の政治課題では無くなった。
つまり、現在の<天皇に「死ぬまで働け」>と命じる実態的には高級奴隷制である象徴天皇制は野蛮な制度で、しかも、年間約300億円もの血税(宮内庁と皇宮警察で約2000名)を浪費している。更に、人間の親族集団である天皇一族から基本的人権を奪っているので、いつかは廃止しなければならない課題であるが、現在の象徴天皇制の廃止は、日本の第一級の政治課題では無くなった。
だから、日本共産党は天皇制の廃止の課題は、将来、国民の合意を得て行うとしている。主権者ではなくなった象徴天皇の存在は、政治制度の問題としては、二次的な問題になったからである。
●とは言え、文化の問題では象徴天皇の存在は大問題である。
なぜなら、真の日本文化は、縄文以来の自然と祖先霊を崇拝する素朴な<アミニズム>=狩猟民族である縄文人が崇拝した「縄文神道」=「古神道」であって、天皇一族が崇拝しているような農業神である太陽(アマテラス神)崇拝の弥生人=農業民族の文化ではないからだ。
日本の特徴は、高度な資本主義国=先進国でありながら、先進国では唯一自然と祖先霊を崇拝する素朴な<アミニズム>の文化を継承していることである。たとえば、「お盆」は日本古来の祖霊信仰であって、元々は仏教とも無関係である。この祖霊信仰は日本だけでなく、今でも中国や台湾、朝鮮などの中華文化や、世界各地の先住民も行っているが、これは石器時代の<アミニズム>=日本は「縄文神道」・「古神道」=の文化の名残であり、元々は世界中で行われていたものである。
このことは、日本の非常に古い神社には、奈良県の三輪山を神体山とする「大神神社」(三輪神社)や富士山を神体山とする静岡県の「山宮浅間神社」のように、本殿はなく、山の方向を向いている遥拝所や御神木などしかない神社があることでもわかる。
そもそも、「神社の起源は、磐座(いわくら)や神の住む禁足地(俗に神体山)などでの祭事の際に臨時に建てた神籬(ひもろぎ)などの祭壇であり、本来は常設ではなかった。例としては沖縄の御嶽(ウタキ)のようなものだった」(WIKI)のであり、古い神社には現在も本殿がない神社がある。
また、「縄文神道」系の縄文人勢力が、弥生系の天皇部族に征服されて、縄文人の山や巨石、巨木、森林を神とした「縄文神道」系の神社が、アマテラス教系の神を祭る神社に改変されたため、主祭神はアマテラス教系神の神社にも、その主祭神とは別に、巨石や巨木を神としている神社が多い。
(三重県の「伊勢神宮」には「波波木(ははき)神」が祀られているが、埼玉県の「氷川神社」にも「荒脛巾神」(あらはばき神)の祠がある。この「荒脛巾神」が客人神(門客神)として祭られている神社は全国に多数あり、この「荒脛巾神」は、元は征服された縄文人系の神であった可能性が高く、宮城県にある多賀城跡の東北には「荒脛巾神社」が今でもある)
神社に本殿のような建物が建てられるようになったのは、仏教の寺院への対抗策として寺院を真似たという説が有力であり、そもそも、日本の神は様々な自然そのものなので、神社はアマテラス教が広めたような人格神を祭るような施設ではなかった。
★アマテラス教のような太陽信仰も<アミニズム>の一種ではあるが、狩猟採取から農業へと変わる過渡期の<アミニズム>であり、やがて一神教へと変化した宗教である。しかし、日本古来の「縄文神道」は太陽よりも月を神=女神とするより古い<アミニズム>で、自然全体を神とする宗教なので、環境問題の分野だけでも、その普遍的な価値は低い。
この日本の<アミニズム>文化は、仏教や儒教、道教などの<自然と人間との相互依存的な、相補的な関係を認めて擁護するアジア文化>の一員として、現在の混乱し、衰退しつつある西洋文明=自然と人間を分離する「機械論的自然観」の文明を正す役割を果たすことが期待されている。だから、今後、ますますに日本の<アミニズム>的文化は重要になる。
★だから、日本の象徴は天皇ではなく、「富士山」に象徴される<自然>である。日本の縄文時代は12000年の歴史があるが、太陽という農業神を奉ずる弥生系の天皇一族が半島から日本に移住してきたのは、数千年前に過ぎない。
あくまでも天皇を日本の象徴としたい勢力は、日本の真の保守勢力ではなく、日本の征服者である天皇一族が捏造した「日本書記」系の「勝利者史観}に洗脳された無知な勢力であり、真の日本文化=「縄文神道」を歪める勢力である。
神社
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E7%A4%BE
大神神社
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E7%A5%9E%E7%A5%9E%E7%A4%BE
山宮浅間神社
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%AE%AE%E6%B5%85%E9%96%93%E7%A5%9E%E7%A4%BE