3. 2017年4月25日 08:23:28 : YiBoup37UA : IENLnavF6ME[3]
多摩散人です。
この投稿は、阿修羅には珍しい冷静で公平なよい論文だ。何の根拠もなく安倍がインチキして国民全員を騙しているみたいな粗雑な議論を一切していない。
ただ、私に言わせれば、野党が勝てない原因理由を政治運動の技術の中に求めている。私は今の安倍独走はそんな単純な原因ではないと思う。
一言で言うと、野党の考える日本の未来への構図がまったく古く、未来を掴んでいないということではないか。
大雑把な言い方だが、自民党はそれを掴んでいるのではないか。簡単に言えば、自民党の政策が、野党の政策より今の日本と日本国民が心の中で求めている要求に答えているのだ。それは何か。
1.憲法改正。護憲論者も、内心では憲法改正の必要を感じている。今の日本が9条を守っていないこと、また、日本人の誰一人として9条を守る気がないことを知っている。ただ、9条は「家内安全」のお札のようなもので、お札を剥がして捨てると、なにか祟りがあるのではないか、と考えている。また、今までも必要なら破って来たし、これからも破って行けばいいので、あっても実害はないので捨てなくてもよいと思っている。そういうごまかしは、通用しないような国際関係になって来たことに多くの日本人が気づいている。
2.自主防衛。このままいつまでも日米安保に頼るのは危険である。今は仕方ないが、今後5年、10年かけて、まず自主防衛力を充実させて、その上でアメリカとの同盟を結ぶ。つまり安保はやめて日米相互防衛条約に移行する。安保なんて変な条約を結んでいる国は、世界中に日本だけ。軍事条約の基本は相互防衛条約である。野党は今日本が軍拡する必要があることに気付いていない。それどころか、政府が軍拡政策を進めるたびに、それに反対すれば国民の支持が得られると誤解している。国民は世論調査では「軍拡に反対」と答えるが、内心では「軍拡はやむをえない」と思っている。野党も、多くの政治論者も「民衆は世論調査には嘘を答えることがある」という心理学的事実に気づいていない。
その他もあるのだろうが、私は非才なのでこの位しか分からない。
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