3. 無段活用[1576] lrOSaYqIl3A 2017年1月21日 20:57:19 : CVRejdklcQ : idp4tf9eWrg[1]
いや、わからん。やるかもしれん。安倍氏の演説を読んでそう思った。
演説の一部に次のような下りがある。
(第百九十三回国会における安倍内閣総理大臣施政方針演説:首相官邸(一部抜粋))
http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/statement2/20170120siseihousin.html
「先月、五十年ぶりに、下請代金の支払いについて通達を見直しました。これまで下請事業者の資金繰りを苦しめてきた手形払いの慣行を断ち切り、現金払いを原則とします。近年の下請けいじめの実態を踏まえ、下請法の運用基準を十三年ぶりに抜本改定しました。今後、厳格に運用し、下請取引の条件改善を進めます。」
下請け企業の社長が元請けから100万円の支払手形を受け取って信用金庫に持っていっても、信用金庫は社長に100万円を払ってくれるわけではない。その手形は割り引かれ、満期日までの短期金利が額面から差し引かれる。勿論、マイナス金利のご時世だから100万円より多く貰える、などということはまずない。
満期日に持っていけば100万円払ってくれる(勿論、信用金庫の手数料は別に引かれる)が、大抵の社長はその日まで待てない。仕入もしなければならないし、従業員の給与もあるし、事務所の光熱費もある。
手形が現金になって満額が口座に振り込まれれば社長はどれだけ喜ぶか。資金繰りが楽になる。不渡りに怯える心配もなくなる。しかし、このような施策は日本の商慣行を詳細に検討しなければ浮かんでこないだろう。
殆ど中身のないようないつもの安倍氏の演説だが、長年の慣行によってガチガチになった日本のシステムを動かすための結び目のようなものをピンポイントで解く作業を今年はやっていきます、という意思表示にも読めた。全ての官庁がこのような作業を行っていけば、確かにこの国の風通しは良くなる。
政治は結果だ。国民生活が良くなるのならば、首相はマリオネットでも良い。どこまで動いてくれるのか、様子を見てもいいと思った。