7. 2017年7月15日 11:14:39 : thVj314uPI : hNHmw8JKkak[1]
汚染水には、放射性物質が、トリチウムしかふくまれていないと、思い込ませようとしている時点で、問題がある記事だ。
使用済み核燃料を再処理した後には、高レベル核廃棄物と超ウラン廃棄物が出る。
英語のウィキで、主な高レベル核廃棄物を列挙している。
高レベル核廃棄物(Long-lived fission products と Medium-lived fission productsを参照)
https://en.wikipedia.org/wiki/High-level_waste
超ウラン廃棄物とは、原子番号がウランより大きい、アルファ線粒子を言う。
この中には、ウラン系列、トリウム系列のアルファ線核種も含まれる。
以下は、東電が、ALPSで除去できるとした放射性物質の一覧表。
http://www.tepco.co.jp/decommision/planaction/images/150514_01-j.pdf
ALPSは、高レベル放射性廃棄物の、Se−79、Zr−93、Pd−107を処理できないことが分かる。
また、超ウラン廃棄物の中で、ALPSが処理できるのは、プルトニウム、キュリウム、アメリシウムだけで、肝心のウラン系列のアルファ線核種は、除去できない。
さらに、ALPSは、汚染水から、放射性物質を100%除去できない。
以下の資料の13ページ以下に、それが書かれている。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2013/images/handouts_130329_01-j.pdf
検出限界以下ND(放射性物質の濃度)は、そこに、問題の放射性物質がないことを100%保証しない。
トリチウムは、水の形で存在しており、それが体内に取り込まれた場合、生命維持に重要な役割を担っている機能の核心部まで侵入するので、大きな問題だけれど、汚染水に含まれる他の放射性物質も、また危険である。