3. 2017年9月14日 19:53:25 : 8SjlV91yMQ : HkJB8t8zP@s[1]
専守防衛と敵地奥深くへの侵攻は全くの別物だ。戦後80年も防衛を想定した訓練と装備でやって来て、今さら敵地攻撃とか、どれだけ大変な話なのかまるで分かってないな。
先ず前の戦争を振り返って見ようか。
真珠湾攻撃に参加した第一機動部隊はその後インド洋で大した戦果を挙げる事もなく三度目の作戦ミッドウェイ海戦で全滅。損失は空母四隻、航空機400機、戦前からのベテラン航空兵1000人以上。
真珠湾攻撃に参加した第二機動部隊はその後珊瑚海で米空母戦闘群と海戦を行い、新造空母瑞鶴が大破、ベテラン航空兵を半分以上失う。
その後の南太平洋海戦では米空母を沈めたもののベテラン航空兵全てを失い、1942年末には日本軍の長距離攻撃部隊は全て作戦能力を失った。
ちなみにその後で急いで訓練された補充兵は、マリアナ海戦では敵味方の区別すらつけられずに敵空母に着艦しようとする者もいたほどの未熟さ。アメリカ軍パイロットはマリアナの七面鳥撃ちと呼んで軽蔑していた。
この通り、敵地奥深くに侵攻するというのは長時間訓練を受けたベテランの兵士ですら三度もやれば全滅してしまうほどに厳しいのである。兵器は工場を回していれば生産できるのだろうが、それを操作する人間の方はそうはいかない。それこそ10年単位で訓練しないとそんな人材は出て来ない。突然の思い付きでできるほど簡単な話ではないのである。