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g_WIfQfAhY8 コメント履歴 No: 100000
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[自然災害22] 2017年07月20日福島県沖でM5.6・震度4の地震が発生、11月のM7.4以降再び地震増加傾向に(地震ニュース) 赤かぶ
1. taked4700[6335] dGFrZWQ0NzAw 2017年7月20日 15:49:15 : 1iIdbv2Gcw : g_WIfQfAhY8[1]
>東北地方太平洋側での地震に対する警戒を少し強めておいたほうがよいのかもしれない。

これは多少誤誘導。なぜなら、記事にもある様に

>M7.4の影響と見られる余震が数多く起きている一帯で今回の地震も発生したと言えるが、震源の深さはM7.4が約10kmであったのに対し今回のM5.6は約40kmとされており違いがある。

ということで、太平洋プレートの東日本の陸域の地下への沈み込みが徐々に始まりつつあるから。

つまり、昨年11月22日の時は、太平洋プレートが陸のプレートを西に押していて、その圧力で浅い地震である震源深さ10キロの地震が起こったが、今回は震源深さ40キロであり、太平洋プレートそのものが陸のプレートの下で西へ向かって動いた地震であるから。

多分、関東での大地震は次の3種類がある。

1.中央構造線の北側での地震、主に西からの東向き圧力と太平洋側からの西向き圧力によって起こる内陸の浅い地震。

2.太平洋プレートの西への沈み込みによって起こる深い地震。震源深さは50キロから100キロ程度でかなり深い地震。しかし、多分、太平洋プレートは数メートルから10メートル程度は一度に動くので、マグニチュードは6以上になり、下手をすればM8もあり得る。被害は相当出るはず。津波を伴うこともある。

3.フィリピン海プレートの動きで起こる地震。震源深さは40キロから80キロ程度。これは南関東での地震が主で、埼玉県あたりまでが被害を受ける。こちらもかなりの大きさでM7にはなる。津波の大ききものが来るはず。

順番としても、上の1から2、そして3の順で発生するはず。2と3は非常に近接して発生する可能性が高い。

もう一つ、北海道から青森県での地震が起こるはずで、関東での地震と同時進行する可能性がある。
http://www.asyura2.com/17/jisin22/msg/139.html#c1

[原発・フッ素48] 夏の行楽に異変 「海離れ」のワケ (FNN)  魑魅魍魎男
9. taked4700[6336] dGFrZWQ0NzAw 2017年7月20日 16:18:28 : 1iIdbv2Gcw : g_WIfQfAhY8[2]
汚染水がトリチウムのみを含むのでしたら、自分も海への放出でいいと思います。できれば、沖合にフェリーなどで持って行って、沖合で海に流してほしい。

根拠は、トリチウム自体は宇宙線などで常時大気中で発生していて、それが雨となって降下してきているから。

福島第一原発のトリチウム水の量自体は、そういった自然発生しているものと比べてそんなに大きなものではないので、海への放出は健康被害があるとは思えない。

ただ、心配は、本当にトリチウムのみなのかという点。それから、汚染水を処理して出てきているはずのいろいろな放射性物質を多く含む汚染水というかフィルターとか吸着剤などはどうなっているのか、その報道が無いようであることも、疑いを持ってしまう原因。

東電は情報戦略を立てて、どうやって福島第一原発についての影響を克服するのかを考える時期になっているはず。

福島県の甲状腺検査についても、影響はドンドンと深刻化するばかりで、たとえ統計をしなくなっても、被害は顕在化していくはずであり、現在の東電の情報戦略はある意味、自ら首を絞めているようにさえ見える。

なお、首都直下地震が発生すると、東電の営業基盤はかなり弱体化するはずで、それに対してどう考えているのか、非常に疑問。ある意味、東電自身が都市機能の移転を促すことをやらないと、東電自体の存続が出来ないのではないだろうか。東電の火力発電所は首都直下地震で被害を受けやすい東京湾沿岸部や太平洋沿岸部に多い。

http://www.asyura2.com/17/genpatu48/msg/431.html#c9

[自然災害22] 確率論的地震発生予測は現状にあっていないのでは?! taked4700
23. taked4700[6337] dGFrZWQ0NzAw 2017年7月21日 12:08:01 : 1iIdbv2Gcw : g_WIfQfAhY8[3]
>>20

20さん、そして、22さん、コメントをありがとうございました。

特に22さんのリンクはうれしいです。

自分でもよく分かっていないというか、きちんと詰めて考えてこなかった部分がありました。そのため、ご返事が遅れてしまい、申し訳ありません。

まず、大まかに、その次により詳しく、説明をさせて頂こうと思います。

*大まかなもの:

>それで、年2cmとか3cm、が年20cmとか30cmになっているのが事実だとして、どうしてそれが可能なんでしょうか。あるいは、それは何を意味しているんでしょうか。

日本海溝よりもハワイ側に歪みが非常に多く蓄積されていた結果、日本海溝からハワイ側の太平洋プレートに非常に高い圧力がかかっていて、そのために日本海溝から東日本に向かって沈み込む太平洋プレートの速度が上がっているのだと思います。

>固着域がどのように出来るかがわからないので、沈降速度が上がってどうなるのかが、その意味がよくわかりません。

陸のプレートに下へ海のプレートが沈み込む部分は、普通は大陸棚があるところです。
https://www.google.co.jp/maps/place/Boso-hanto/@35.3333333,140.164478,234202m/data=!3m1!1e3!4m5!3m4!1s0x6022a55ea1a609bf:0xbd8704128cc56b9c!8m2!3d35.3333333!4d140.1666667
で右下に出る縮尺が2cmで50キロぐらいの倍率にすると、海底地形がよく見えますが、陸域の沖合に凸凹が見えると思います。直観的に見て、これらの凸凹は固着域であると分かるはずです。多分、海山が沈み込み、その頂が破壊された結果、海山の麓部分が残っていて、それがでっぱりとなって見えているのだと思います。その他にも固着域が出来ることは有り得ます。例えば、大きな噴火があって、火山灰とか軽石などが大量に噴出し、それが海底の比較的狭い場所に大量に堆積して、それが海溝から沈み込んだときに、その部分は他の部分からはかなり陸のプレートと海のプレートの接触面がことなるはずで、何らかの原因でそういった変化が固着域が出来るきっかけとなる可能性はあると思います。基本的に大陸棚は海のプレートの堆積岩が陸のプレートに付加したものですから、軟らかく、かつ多くの場合均一です。房総半島の南の先端の館山の海岸には小山があり、そこの岩は厚さが2cm程度の板状のものが積み重なっています。手で簡単に折ることが出来る程で、典型的な堆積岩です。ただ、多分、海底火山やまたは普通の火山の噴火などで飛ばされてきた大きな岩、火成岩が海底にあったときに、それが周囲の堆積岩と共に陸のプレートに付加してしまうこともあり得るでしょうし、海のプレートに残ったままで陸のプレートの下へ沈み込もうとして、陸のプレートと海のプレートの接触面での固着の原因になることもあると思います。それから、大きな地震があったときの影響で強く押された結果、固着することもあり得るでしょうし、地下から熱い岩石が上がってきて、それが一種の接着剤のような働きをすることもあり得ると思います。陸のプレートと海のプレートの境界面で逆断層型の地震が起こった場合に、海のプレートの表面が隆起する場合があり、その隆起した海のプレートが陸のプレートに硬く固着することになると思います。

*詳しいもの:

ともかく、固着域は陸のプレートの一部に海のプレートの一部が硬くかみ合うわけであり、その部分で陸のプレートは海のプレートに固定されてしまいます。その状態があると、例えば次のようなことが起こります。

前提条件として、次の3つがあります。

前提1.海のプレートは、通常、かなり大きなものです。例えば太平洋プレートは一辺が1万キロ程度ある正方形程度の大きさがあり、非常に大きなものですから、全体として見た場合の速度は何千年とか何万年といった単位で一定であると言えます。

前提2.地球の表面は隙間なく陸のプレートと海のプレートで覆われていますから、どこかがどんどんと動いていくということは有り得ません。全体として、少しずつ変化して行くしかないのです。それが年に数センチから数十センチという動きとなります。地球の外周がだいたい4万キロですから、いかにわずかつづしかプレートが動かないか分かると思います。

前提3.プレートは基本的に岩石であり、硬いのですが、非常に大きいため、その大きさで考えた時にはゴムの板のように弾性があるとも見ることが出来るのです。普通のゴムの板であれば、縦横20cm、厚さが5ミリ程度であっても、直角に曲げることはごく簡単にできるでしょう。プレートの場合、厚さが数十キロ、縦横は小さいものでも千キロ程度はあります。そういった岩盤が数千年とか数万年という期間を経て、褶曲、つまり、折れ曲がったり、または押されて圧縮されたり、引かれて引き伸ばされたりします。

前提4.東日本、つまり、関東地方から青森県の東側の沖合で太平洋プレートが陸域の地下へ沈み込む海溝があります。それを日本海溝
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%B5%B7%E6%BA%9D
と呼んでいます。長さは約800キロ程度です。

前提5.311大地震前の約1000年間程度、日本海溝全体で太平洋プレートの東日本の陸域の地下への沈み込みが止まっていた様子です。止まる原因は869年の貞観地震にあり、この時に、三陸沖の大きな噛み合いが発生し、それによって、日本海溝の南北の中央で太平洋プレートの沈み込みにストップがかかり、その影響で、その南北の地域も合わせて、陸域の地下への沈み込みが311大地震までの約1000年間停止していた様子です。


1.陸のプレートと海のプレートの間に固着域があると、陸のプレートは海のプレートの沈み込みに従って、内陸側に押されてしまい、圧縮力を受けます。311大地震の時は陸のプレートは50m程度伸びた、つまり、沖合へ向かって跳ね返ったとされますが、その原因は海のプレートによる陸のプレートの下への沈み込みで、陸のプレートの先端部が下側へ巻き込まれたことと、内陸側へ押されたことです。

2.海溝部では陸のプレートは海のプレートの沈み込みに従って、下側に沈み込みますが、大陸棚とか陸域では水平方向に圧縮力を受けるだけのことが大部分です。固着域及びその周辺では陸のプレートは海のプレートから圧縮力を受け、圧縮されます。仮に海のプレートが年に5cm沈み込んでいるとして、固着域が100年破壊されずにそのままであれば、固着域周辺には5mの歪みが発生します。多分、その歪みの大部分は陸のプレート内に発生することになります。なぜなら、沈み込む海のプレートと大陸棚にあたる陸のプレートでは海のプレートの方が格段に硬いからです。陸のプレートはその固着域周辺で5m程度圧縮されていることになります。

3.マグニチュード6の地震というと大地震というイメージがありますが、プレートが動く距離はこれでも1m程度とされていたはずです。
http://www.jishin.go.jp/main/nihonjishin/2010/zenkoku.pdf
の11ページ目の最後には、1923年の関東大震災がM7.9で、ずれの量は5から7mと書かれています。

4.311大地震の前、1000年程度太平洋プレートは三陸沖の日本海溝から東日本の陸域の地下へ沈み込みをしていなかった様子です。このメカニズムは5.で述べたこととは異なります。年に5cm太平洋プレートが西へ移動すると仮定して1000年であれば、50mです。一般的にプレート内に歪みを貯め込める量は、そのプレートの奥行で決まるとされ、奥行きの1万から10万分の1程度の歪みまでであれば蓄積できるとされているそうです。よって50mの歪みは50万メートルから500万メートルの奥行きが必要になります。50万メートルは500キロ、500万メートルは、5000キロですから、どちらにしても日本海溝から日本列島側にこの距離を取ると日本海や中国大陸に到達してしまいます。この間にはユーラシアプレートと北アメリカプレートのプレート境界など、幾つもの大きな断層があり、とても50mもの大きなゆがみを蓄積できないとされています。よって、日本海溝からハワイ側に奥行きを取ることになります。日本海溝からハワイ側は一応大きな活断層がなく、ハワイ島までの距離を取れば十分に5000キロはあるからです。

5.311大地震の前には、三陸沖の日本海溝のハワイ側に、つまり、太平洋プレート側に50m分の歪みが貯められていたのです。もちろん、日本海溝の陸側、つまり、北アメリカプレートにもある程度の歪みが蓄積されていたはずです。ただ、その歪みの量は奥行きを300キロとしてその10万分の1程度、つまり3mていどでしょう。

6.ここで50mの歪みの実態をもう少し見てみましょう。50mの歪みとは、例えば日本海溝の全体が50mの歪みを貯めているのかというとそうではないとされています。日本海溝は東日本の東方沖に青森県のあたりから房総半島付近まで南北に伸びていますから、長さが800キロ程度はあります。この800キロの長さのどの部分でも50m程度縮んでいるということではなく、せいぜい長さにして数キロから数十キロ程度の部分で50m程度縮んでいたとされています。このことは、そもそも固着域がどうやって発生するかを考えれば納得が行きます。海山としては相当に大きなものでも、富士山程度の大きさです。その麓の直径は数十キロ程度ですから、富士山程度の大きさの固着域であってもその大きさは数十キロなのです。

7.よって、その固着域を破壊する大地震が起こるまでは、その周囲10キロとか20キロ程度まではほとんど陸のプレートと海のプレートの位置はずれることがないのですが、より遠方では当然海のプレートの沈み込みは起こっているわけです。多分、その固着域から50キロの地点では年に1cm、100キロの地点では年に2cmのように遠くなるに従って、固着域によって固定される度合いが弱まっていき、より動くようになるのです。

8.311大地震までは太平洋プレートが日本海溝から陸域の下へ沈み込んでいなかったということの意味についてです。311大地震前の約1000年間にわたり、三陸沖の固着域のハワイ側5000キロていどの範囲では歪みがどんどんと50m分蓄積されていたわけです。しかし、例えば、青森県沖、または房総半島沖ではどうだったかというと、日本海溝からハワイ側、または日本海溝から陸側の海底で地震が起こってプレートが互いに重なり合うことで歪みを吸収してきたのです。明治三陸地震とか、延宝房総半島沖地震など、東日本の太平洋沖で起こってきた地震の多くが津波地震とされ、大きな津波があったが陸の揺れはほとんど無かったとされています。この意味は、沖合で海底が破壊されて、海のプレートの一部が大きく跳ね上がり、海面を持ち上げたために大津波が発生したが、陸域の地下で海のプレートが動くことが無かったために、陸域での揺れはほとんど発生しなかったということです。多分、50mもの歪みが蓄積したのは、固着域の幅とほぼ同じ数キロからせいぜい数十キロ程度の幅で奥行きが5000キロ程度の地域なのです。固着域の幅を外れたところでは、海溝の陸側やハワイ側の海底で繰り返し地震が起こり、太平洋プレートの西への移動による歪みを解消してきたのです。歪みの解消の度合いは地域により異なり、ある地域は10m分、ある地域は40m分の歪み解消が311大地震までに行われていたはずです。

9.311大地震が発生して、三陸沖からの太平洋プレートの東日本の陸域の地下への沈み込みが再開したわけですが、この結果、日本海溝全体、つまり、青森県の東方沖から房総半島の東方沖までの800キロ程度の長さの海溝から、太平洋プレートが東日本の陸域の地下への沈み込み再開を始めたわけではなさそうです。このことの根拠は二つあります。一つは、そもそも、津波地震が三陸沖だけでなく、青森県東方沖や茨城県沖、房総半島東方沖などでも発生していたのは、それぞれの地域の大陸棚あたりである程度大きな固着域があって、太平洋プレートの陸域の地下への沈み込みが止められていたからであり、そういった固着域は、当然のことながら311大地震以降もそのまま固着域ですから、その固着域が破壊されるまでは、太平洋プレートの東日本の陸域の地下への沈み込みはできないことになります。もう一つは、太平洋プレートが陸域の地下へ沈み込んだ結果起こる深発地震が三重県から静岡県の沖合と、能登半島の西側付近の二か所には多く見られるのですが、静岡県よりも南の海域や、静岡県と能登半島の中間の地域、そして、能登半島よりもずっと北によった地域では深発地震がほとんど見れないことがあります。これはHi-net自動処理震源マップ
http://www.hinet.bosai.go.jp/hypomap/mapout.php?_area=EXPJPW&_period=30days&rn=61188
の青いドットの分布を見ることで確認できます。青いドットは深発地震を表していて、震源深さが200キロ程度以上あるものです。静岡県から三重県の沿岸部、そして、能登半島の西側に青いドットの集中が見えます。

10.では、12.の状態に現在あるわけですが、その結果、現在どのようなことが起こりつつあるかが問題です。311大地震M9の震源域は
https://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/20110311144600.html?e=288
にある様に、北緯38度付近です。北緯38度付近とは福島県と宮城県の県境付近であり、
http://www.hinet.bosai.go.jp/hypomap/mapout.php?_area=JAPAN_MAP&_period=30days&rn=7563
で分かるように、佐渡島の緯度でもあります。また、北朝鮮と韓国との境界でもあります。2004年の中越地震、2007年の中越沖地震もこの北緯38度線付近で発生しています。青いドットは能登半島の西側で、この北緯38度線の南側に集中して分布しています。「日本全国拡大」、「最新7日間」
http://www.hinet.bosai.go.jp/hypomap/mapout.php?_area=JAPAN_MAP&_period=7days&rn=88552
を見ると、より状況がよく分かります。多分、能登半島西方沖の青いドットの集中は、茨城県北部あたりの緯度から沈み込んだ太平洋プレートが起こしているはずですし、三重県から静岡県の沖合の青いドットの集中は、房総半島南東沖の北緯34度、東経142度付近の黄色いドットの集合している付近から沈み込んだ太平洋プレートが起こしているはずです。ハッキリとは言い切れないのですが、311大地震前は、能登半島西方沖の青いドットは表示がなく、三重県から静岡県の沖合のドットは数がもっとずっと少なかったと思います。逆から言うと、311大地震以降、この二つの地域で太平洋プレートの沈み込みが非常に活発に起こっていることになります。

11.ここで、多分、一つの疑問が出てきているはずです。三陸沖から太平洋プレートは東日本の陸域の地下へ沈み込んでいるなら、それに対応して青いドットが佐渡島の緯度あたりになければいけないはずなのに、なぜ表示がないのか、です。このことの答えは多分幾つかあるのだと思います。最も影響が大きいのは、311大地震までの約1000年間、この付近では太平洋プレートの東日本の陸域の地下への沈み込みが無かったため、311大地震から6年程度しか経過していない現在、まだ深さ200キロ以上にまで太平洋プレートの動きが到達していないからだということだと思います。基本的に太平洋プレートは日本海溝からの沈み込みを止めていたとしても、東日本の陸域の地下に存在していたわけであり、200キロ程度以上にまで沈み込んだ部分は、約1000年の間、速度は貞観地震前よりも遅くなったでしょうが、ある程度の速度で沈み込みを継続していたはずなのです。その結果、東日本の地下に存在している太平洋プレートはどんどんとやせ細っていったはずです。311大地震以降は、この痩せを戻す、つまり、日本海溝から東日本の地下へ太平洋プレートがどんどんと供給されて、太って来ている期間であったはずです。今後、貞観地震以前の厚さまで戻れば、その後、佐渡島あたりでの深発地震、つまり青いドットの表示が始まるのでしょう。

12.日本海溝の東側、つまり、ハワイ側の太平洋プレートの様子を考えます。311大地震前は、約1000年に渡り、どんどんと歪みが蓄積され、その歪みを解消するため、逆断層型の地震が起こって、歪みを解消して来ました。過去の津波地震の記録から、その解消は、地域により異なり、東北北部の東方沖では100年に一度程度、関東地方の東方沖では400年に一度程度の頻度で起こっていたはずです。このことは、311大地震発生時に、日本海溝付近に蓄積されていた歪みの量、つまり、圧力の大きさが地域によって異なることを意味しています。例えば、311大地震の直前に津波地震が発生していれば、その地域での歪みは解消されたままであり、311大地震の時にはあまり圧力は残っていなかったことになります。現実には、311大地震は日本海溝全体の西向き圧力が三陸沖の固着域に集中した結果起こっていたはずであり、日本海溝のほぼ全域に渡って、それぞれの地域で蓄積され得る最大量の西向き圧力が、311大地震発生時には存在していたはずです。

13.太平洋プレート全体の移動速度は数千年、数万年の単位で一定であるとみなせるはずですが、日本海溝付近など、ある程度狭い範囲で見ると、かなり変動します。日本海溝付近では、311大地震発生により、三陸沖の大きな固着域が破壊されたため、それぞれの狭い地域に蓄積された歪みの量に応じて、西向き圧力が存在し、その圧力にほぼ比例した沈み込み速度で沈み込みを開始しているはずです。これが、日本海溝からの沈み込み速度が年に20cmとか30cmに現在なっている原因です。

14.太平洋プレートの日本海溝からの沈み込み速度が格段に増加している結果、二つの影響が陸のプレートに出てきます。一つは、陸のプレートと太平洋プレートの間にある固着域に対する破壊圧力が大きくなっていることです。つまり、311大地震と同じような太平洋プレートの沈み込みによる大地震の発生が近づいていることになります。もう一つが、そういった固着域を通じて、太平洋プレートの西向き圧力が陸のプレートに伝えられ、陸のプレート内での大地震が起こりやすくなっていることです。

15.最後になりますが、そもそも、なぜ、311大地震が起こったのでしょうか。これについて、確定したことは言えないのですが、多分、中央構造線の北側の九州あたりから東北地方へ伝わる圧力が原因となっているのではと思います。日本海溝付近に働く大平洋プレートの力は二種類あります。一つは、ハワイ側からの西へ押す力です。もう一つは、既に日本海溝から沈み込んだ太平洋プレートの引く力です。既に地下深くへ沈み込んだ部分は、より浅い部分をより深い方向へ引っ張り込もうとしますから、これが引く力となるわけです。押す方の力は、基本的に日本海溝からハワイ側の海底で、順次、逆断層型の地震が起こることで解消されてきたわけで、これが一定限度を超えたから311大地震を起こしたというのは、多分、かなり困難です。(ただし、偶然に逆断層型地震が起こるタイミングがそろってしまい、それが三陸沖の固着域への圧力集中になったということは言えるのかも知れません。)引く力は、陸のプレートと太平洋プレートの接触面の摩擦の大きさによって影響を受けます。陸のプレートが多少でも浮き上がれば、接触面の摩擦が減少し、太平洋プレートの沈み込み圧力は大きくなるでしょう。また、単に陸域での大地震が起これば、陸のプレートが多少は動きますから、それによって、太平洋プレートと陸のプレートとの接触面に無数にある小さな固着が破壊され、それによって太平洋プレートの沈み込み圧力が増加し、それが海溝付近での引く力の増加になったのだと思います。その意味で、2004年の中越地震とか、2007年の中越沖地震、2008年の岩手・宮城内陸地震などは、太平洋プレートの西向き圧力増加が原因というよりも、九州あたりからの東向き圧力の増加がより大きな原因となっていたと考えるべきかと思います。このことは、日本海東縁歪み集中帯ということが言われていることとも整合的です。1995年の阪神大震災から、西日本から東日本への圧力移転が始まっていたのだと思います。
http://www.asyura2.com/17/jisin22/msg/133.html#c23

   

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