「デイリー新潮」が書いているのは，共謀罪に反対する人達の根拠の一つが思想信条の自由であり，それを論証するロジックが，百田氏講演会に反対するロジックと同じであって，同じロジックが一方では思想信条の自由を守るために使われ，他方では言論の自由を封殺するために使われているのはおかしいだろう，ということだ．頭が凝り固まっているのでなければ，こんなことは誰でも読んですぐ理解できる．

ドイツ，フランス，スイス，ロシアのヘイト法について述べているが，これを自然発生的なものと受け取るのはナイーブだ．ドイツはユダヤ人を迫害し600万人を殺害した．フランスのビシー政権はナチのユダヤ人迫害に協力した．ロシアはポグロムという大規模なユダヤ人迫害を行った．中立国のスイスさえユダヤ人財産の横取り同然の所業を働いた．つまり，これらの国のヘイト法は自分たちの過去の罪業に対する形を変えた反省と謝罪の一環と言っていい．実際にはユダヤ人へのヘイトは実質的にないのに，彼等はそうしなければ内的にも外的にも心の安寧が得られないのである．あるいはそういうふうに見せているのである．（ついでに言えば，永世中立国スイスは第二次世界大戦で日本と戦闘もなかったのに，戦後日本に賠償金を要求して日本は応じている．）

そういう意味では日本のヘイト法は意味合いが違う．法の骨子は人種，思想信条，宗教による差別となっているが，日本で実際にあるのは在日朝鮮人・韓国人に対する「差別」である．差別というよりは嫌悪，憎悪あるいは忌避に近い．この嫌悪や憎悪がある限り，いくらヘイト法のような法律を作っても日本人から在日朝鮮人・韓国人に対する差別はなくなりはしない．そもそもドイツがユダヤ人に対して行ったような迫害を日本は朝鮮人にしていない．寧ろ，日本人を迫害したのは朝鮮人だ．戦後，軍・警察が武装解除され，成人男子がまだ戦地から戻っていなかったころ，日本にいた屈強な男はほとんどが徴兵の対象ではなかった朝鮮人だけで，この連中が朝鮮進駐軍と名乗ってGHQの黙認状態下でありとあらゆる悪逆非道の限りを尽くした．この朝鮮人の蛮行で，身を守る術のない多くの日本人が惨殺され女性は強姦され，被占領政府はおそれをなして彼等の要求を行政措置として何でも飲んだ．駅前の一等地は略取され，略奪した盗品を闇市で売り払って彼等は巨額の財産を築いた．その悪逆非道蛮行は遂にはGHQが見かねて非常戒厳令を布くまでだったのである．日本人はこの怨みを忘れてはいない．私はその蛮行の一部を実際に目撃した義父から聞いた．高山正之氏も著書で少し紹介している．こういうことが，日本人の在日朝鮮人・韓国人に対する憎悪と忌避の源流になっているのである．

しかし，私は在日朝鮮人・韓国人と仲良く融け合って一緒に生きていくことが可能であると考えている．そのためには，在日朝鮮人・韓国人に差別の原因になっている戦後の悪逆蛮行を謝罪して欲しいのである．在日朝鮮人・韓国人は戦後その種の悪逆非道についてこれまで一切謝罪していない．知らんぷりの善人面をしているのである．それどころか，日本人の怒りが怖いので名前を変えて在日朝鮮人・韓国人であることがわからないようにして隠れているのである．これでは日本人が在日朝鮮人・韓国人と仲良くなれるきっかけが生まれない．今のような反目する関係ではなく，お互いに仲良くなれるために，在日朝鮮人・韓国人の代表者は日本と日本人に文書で謝罪して欲しい．失われた生命は戻らないし犯された女性の悲惨さと屈辱は癒やされないので仕方がない．しかし，収奪した土地は返してもらい，略奪した財産も国庫に返してもらいたい．そして，日本人との融合を阻害している二つの団体も解散して謝罪して欲しい．名前も自分の本名に戻してもらいたい．そして，在日朝鮮人・韓国人は日本と日本の文化を愛し日本のために真摯に尽くそうという気持ちになってもらいたい．そうすれば日本人は在日朝鮮人・韓国人を許そう．そうなれば日本人と在日朝鮮人・韓国人は共に仲良く生きて行くことができると思う．そう思うのである．
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